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神戸 アンカー高橋秀で鹿島封じ!“秘策”はまって5戦ぶり白星

[ 2017年5月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   神戸2―1鹿島 ( 2017年5月14日    カシマ )

<鹿島・神戸>前半、三竿雄(右)の突破を阻む高橋秀
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 鹿島戦に備えて用意したプランが、鮮やかにはまった。神戸はリーグ5試合ぶりの白星を奪い、鹿島を首位から陥落させた。勝利の鍵は、鹿島の長所を消すための布陣変更。ネルシーニョ監督は「前半の立ち上がりから、選手はプラン通りにプレーしてくれた」と満足げに振り返った。

 通常は4―4―2だが、4―1―4―1に変更した。最たる違いは中盤を逆三角形に変え、ボランチのMF高橋秀をアンカーに起用したことだ。「(鹿島の)2トップはサイドに流れてくることが多い」と指揮官。センターバックをサイドまでマークに付かせ、中央は高橋が下がってカバーする。そうしてまず得点源を封じる対策を整えた。

 さらに、厚みを持たせた中盤から圧力をかけることで、鹿島が得意とする速いテンポのビルドアップの勢いを殺すことにも成功。特に前半は中盤でのパスミスを何度も誘った。同14分には高橋秀が、昨季まで神戸のFWペドロ・ジュニオールからボールを奪取。素早く味方がつないで左サイドのDF橋本に展開し、クロスからFW渡辺の今季初得点を生み出した。

 開幕4連勝後は6試合で1勝と低迷したが、11戦10失点の堅守をベースに息を吹き返したもようだ。「この試合の戦術や、やろうとしていることをチームとしてしっかり出せた」と渡辺。8位ながら、首位・浦和まで勝ち点3差に迫った。

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2017年5月15日のニュース