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ACミラン好調維持の秘密とは…モンテッラ監督がもたらした10の改革

[ 2016年10月18日 20:55 ]

 日本代表FW本田圭佑(30)の所属するACミランが昨季までの不振とは打って変わって好調を維持している。

 今季新指揮官に就任したビンチェンツォ・モンテッラ監督(42)のもと、16日の敵地キエーボ戦もFWニヤン、MFクツカらのゴールで3―1と勝利。第8節を終え5勝1分け2敗の勝ち点16で、首位ユベントスと勝ち点差5の2位タイにつけている。

 これを受け、18日付のイタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はチーム好調の要因を分析。モンテッラ監督が新たにもたらした10の改革を挙げた。

 (1)メンタリティー 近年の不振によるトラウマを払拭するため、指揮官は選手のメンタルに関してかなりのトレーニングを積んでいるようだ。

 (2)反撃能力 現チームは昨季までのチームと違い、決して屈せず、困難に直面してもそれをはね除けようとする力が備わってきている。

 (3)グループの団結 現チームはひとつのグループとして一致団結している。

 (4)危険察知能力 現チームは攻守にバランスが良く、あまり相手の攻撃を受けない。

 (5)ベテラン勢の復活 モンテッラ監督は新戦力というより、既存の戦力を見直し、彼らの力を引き出している。ベテランDFパレッタらがその筆頭。

 (6)一貫したシステム モンテッラ監督は一貫して4―3―3システムを採用。

 (7)2人キーマン モンテッラ監督はニヤン、スソの2選手に大きな期待をかけ、彼ら2人もその期待に応えている。

 (8)若手の積極起用 指揮官は失敗を恐れず、下部組織出身の多くの若手を積極起用している。主将モントリーボの負傷により台頭した18歳の新鋭MFロカテッリ、昨季デビューしたDFカラブリアらがその筆頭。

 (9)攻撃時の3バック 最近では、攻撃を組み立てるときに3バックに変形する戦術を導入。

 (10)ラッキー これは指揮官の改革ではないが、上位進出にはときに運も必要だ。

 また、同日付のレプブリカ紙によれば、モッテッラ監督は、ロッカルームで携帯電話の電源を切ることや、一部的にドライフルーツ、ナッツ、レーズンといったものを摂取するビーガンダイエットを取り入れるなど体調管理も徹底、これらもチーム好調の要因になっているという。

 好調ミランの次節の対戦は、22日にホームのサンシーロで行われるユベントス戦。勝てば勝ち点差が2となる大一番へ、ミランサポーターの期待は膨らむばかりだ。ただ、ガゼッタ・デロ・スポルト紙はそんな周囲の期待に待ったをかけるように、今季ここまでのデータを基に、両チームにはまだかなりの差があると分析している。

 その内容は、総得点はユベントスの18に対し、ミランは15。得点力に関しては大きな差はないものの、失点はミランの11に対し、ユベントスはわずか5。鉄壁を誇るユベントスのDF陣にはまだ遠く及ばないと分析。さらに1試合のゴールマウスへの平均シュート数も、ユベントスが18.4で、ミランは13.3と大きな差が開いている。このデータが直接対決でどう影響するのか、16日のキエーボ戦をけがで欠場した本田の復帰はあるのか、注目される。

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2016年10月18日のニュース