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井手口が継承ニューヒーロー伝説 吉兆、受賞した年必ず優勝 

[ 2016年10月15日 06:48 ]

ルヴァン杯決勝 ( 2016年10月15日    埼玉 )

笑顔でボールを追う井手口(右)
Photo By スポニチ

 ケンカ番長がVの使者になる――。G大阪は15日、埼玉スタジアムで行われるルヴァン杯決勝で浦和と対戦する。今大会のニューヒーロー賞に選出されたMF井手口陽介(20)はボランチでの先発が濃厚。G大阪から同賞受賞者を出した過去2大会はともに優勝した。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督もお気に入りの若武者が、2大会ぶりのタイトルに導く。

 プロ入り後初のタイトルがかかった一戦でも気負うことも、高ぶることもなかった。冒頭15分だけ公開された最終調整を終えた井手口は「いつも通りです」と泰然自若。「(ボランチに)厳しいマークが来るのは分かっている。その分、裏のスペースが空くし、前に蹴るだけではなくマークをかいくぐってチャンスをつくりたい」と浦和撃破のイメージを膨らませた。

 吉兆データがある。12日に大会開幕時に23歳以下の選手を対象としたニューヒーロー賞を受賞した。クラブ所属選手では07年のDF安田理大、14年・FW宇佐美貴史以来史上3人目。受賞年の2大会はともに優勝で花を添えた。「それに続ければ良いかなと思う」。先輩たちに続く偉業に色気を隠さなかった。

 浦和には1日にリーグ戦で対戦し、0―4と大敗。浦和の出方を見過ぎて前半6分に先制点を与えると、その後は長谷川監督が話す通り「こてんぱんにやられた」。今季公式戦において先制した試合の勝率は55%(18試合10勝)だが、先制点を奪われた試合は同25%(24試合6勝)。リベンジマッチとなる今回は積極的なプレスをかけることが濃厚で、ボール奪取力に優れる井手口のパフォーマンスが勝敗を左右する可能性が高い。

 リオ五輪代表監督を務めた手倉森現日本代表コーチには「ケンカ番長だな」と面構えを褒められ、ハリルホジッチ監督も名指しで評価する逸材。タイトル奪取に貢献して、日本代表入りの扉も開く。

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2016年10月15日のニュース