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2トップ競演弾!札幌 敵地での“熱戦”制し首位固め3連勝

[ 2016年8月1日 05:30 ]

山口に勝利し、札幌のFW都倉(中央)はサポーターに向かって雄叫びを上げた

明治安田生命 J2第26節 札幌2―1山口

(7月31日 維新公園)
 J2札幌は31日、アウェー・維新公園で山口を2―1で下し、3連勝を飾った。前半21分にFW都倉賢(30)が右CKを頭で合わせ先制。同38分にはFWジュリーニョ(29)が左足で2点目。2トップの競演で2位・松本との勝ち点差を5に広げ、独走態勢を固めつつある。次節7日は札幌ドームでJ1降格組の5位・清水と対戦する。
【試合結果 J2順位表 得点ランキング】

 気温30度、湿度69%。蒸し暑さの中で札幌イレブンが必死に90分間を戦い抜いた。アウェーで勝ち点3。その瞬間、都倉はピッチに倒れ込みながら何度も拳を握った。過酷を極めた“熱戦”を制し、勝ち点差を5に広げた。2戦ぶりの今季12点目を挙げたエースは「苦しんだが、歯を食いしばり、泥くさく勝てた。今年はこういう勝ち方ができる」と汗を拭った。

 前半21分だった。DF福森からの右CKをゴール前で待ち構えていた都倉がドンピシャ頭で合わせた。対策通りに滞空時間の長い緩めの球をピッチに叩きつけて決めた。都倉は「相手も警戒する中で狙い通りの方に蹴ってくれて、自分の高さを生かすことができた」と振り返った。

 ジュリーニョも続いた。同38分。ドリブルで自ら持ち込むと豪快に左足を振り抜き、ゴール右隅に2点目を叩き込んだ。前節7月25日・岐阜戦(札幌ドーム)のハットトリックに続き、またも大仕事。今月5日に30歳の誕生日を迎える助っ人の前祝い弾となった。

 だが後半は一転し、何度もピンチが続いた。同23分にはセットプレーからゴール前のこぼれた球を押し込まれ、5戦ぶりの失点。それでも逃げ切った。四方田修平監督(43)は「アウェーの怖さを味わった試合だった。消耗戦でフラフラになった選手は最後まで体を張って勝ち点3を取った」と健闘を称えた。

 真夏の激闘を制したが、おごりはない。都倉は「満足している選手は一人もいない。一試合一試合を全力を尽くしてやるだけ」。視線の先はすでに難敵・清水に向いていた。

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