Ｊ２京都　練習試合で７発圧勝　ルーキーＦＷ沼、ハットに納得顔

　Ｊ２京都は１日、大阪成年国体と練習試合を行い、７―０で完勝した。前日７月３１日のＣ大阪戦に出場しなかったメンバーが中心。前半２０分にルーキーのＦＷ沼大希（１９）が先制点を挙げると、１分後にはＭＦ田村亮介（２１）が追加点。前半終了間際にも相手ＤＦ陣の裏のスペースへ抜け出した沼がネットを揺らし、前半だけで３―０とリードを広げた。後半も手を緩めずＦＷダニエル・ロビーニョ（２７）が２得点、３１分には練習参加しているＦＷ仙頭啓矢（東洋大４年）がゴール左隅に決め、ロスタイムには沼がハットトリック弾で締めた。

　相手が選抜チームで連係不足だったこともあり、石丸監督は「もう少し得点が取れたら良かった」と手放しで褒め称えることはなし。一方で「沼は抜けるタイミングがうまい。ああいう動きができる選手が、今のウチには少ない」と目尻を下げ、左ＭＦとＦＷでプレーした沼も「きょうは斜めへの抜け出しを意識してプレーしました」と納得の表情を見せた。

　トップチームはＣ大阪戦で３点リードを追いつかれ、２試合連続ドロー。昇格プレーオフ圏ギリギリの６位に後退した。夏の正念場を迎える中、沼や田村ら若手がチームを活性化させられるか。