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川崎Fと湘南は打ち合いの末ドロー 風間監督おかんむり「あまりにミスが」

[ 2016年3月5日 17:35 ]

<川崎・湘南>前半13分、先制ゴールを決め喜ぶ川崎F・大久保(左は大島、右は中村憲)

明治安田生命J1第1S第2節第1日 川崎F4―4湘南

(3月5日 等々力)
 川崎Fのホーム開幕戦となった等々力陸上競技場での1戦は、壮絶な点の取り合いとなった。

 前半13分、FW大久保のJ1歴代最多タイ157得点目となるゴールで川崎Fが先制。だが、これが壮絶な戦いの号砲だった。

 7分後の前半20分、湘南が早速、反撃を開始する。FW高山の左クロスに頭を合わせようとしたFWキリノと、川崎FのGKチョン・ソンリョンが接触し、GKのキャッチミスとなったボールがネットに吸い込まれて同点ゴールになると、38分には高山から出たパスを最後は中央のFW菊池が右足で叩きこんで湘南が2―1と逆転に成功した。

 だが、そのわずか1分後の39分、川崎Fは大久保のパスをFW小林が右足で押し込んで2―2の同点。2分後の41分にDF三竿の左CKをMFパウリーニョが跳び蹴りのような豪快な右足シュートで決めて湘南が3―2と勝ち越すと、45分には大島のパスを小林が絶妙なトラップから右足で決めて川崎Fが追いつき、3―3で前半を折り返した。

 3点ずつを取り合った前半から一転、後半は両チームともに無得点の時間が長く続いた。だが、後半32分、湘南はともに3バックを構成する三竿からの左クロスをDF岡本が決めて再び4―3と勝ち越し。岡本がプロ6年目で決めたJ初ゴールが決勝点になるかと思われたが、川崎Fはロスタイム突入後の後半46分、左クロスを小林が頭で折り返したボールをFW森本が頭で決めて、土壇場で4―4の同点に。J2千葉から今季加入した森本は、東京V時代の05年以来11年ぶりのJ1でのゴールでチームに貴重な勝ち点1をもたらした。

 試合後、川崎Fの風間八宏監督は「あまりにもミスが続いた。散々個別に言っているのに本当に残念。何人かだけ、本当の戦術を理解していない」とおかんむり。一方、湘南のチョウ・キジェ監督は「点はある程度取られると予測していたが、選手は力を出したと思う。最後に追いつかれたが、我々のできることは全部やった」と選手を労い、3回勝ち越しながらドローに終わった展開を「リードするのに慣れてないんで」と苦笑いしつつ「監督の経験不足」と責任を背負い込んだ。

 なお、シュート数は川崎Fの17本に対し、湘南は10本だった。

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2016年3月5日のニュース