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南野を見習え!手倉森監督 若きエース候補の2発絶賛

[ 2016年1月8日 05:30 ]

シリアとの強化試合の前半、ゴールを決める南野(日本サッカー協会提供・共同)

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権(12日開幕、カタール)を控え現地で直前合宿中のU―23日本代表は6日、U―23シリア代表と非公開で親善試合を行い、2―1で勝った。MF南野拓実(20=ザルツブルク)が2ゴールと活躍。手倉森誠監督(48)は若きエース候補を絶賛し、他の選手の奮起も求めた。

【試合結果 U―23アジア選手権(リオ五輪最終予選) U―23日本代表メンバー】

 期待通り、もしくはそれ以上の結果を出した20歳に、指揮官は賛辞を惜しまなかった。昨年3月のリオ五輪アジア1次予選以来、約10カ月ぶりの合流となった南野が2ゴールを決めて勝利。指揮官は試合後、「シュートのタクミ(匠)がお手本を示した」と、南野の名前である拓実に引っかけて絶賛した。12月上旬の中東遠征ではU―22イエメン代表、同ウズベキスタン代表を相手に無得点。決定力不足が課題だったが、ハリルジャパンの一員でもある男が違いを見せた。

 南野は右MFで先発すると前半36分、左サイドの中島からのグラウンダーのクロスにゴール前に走り込み左足で先制弾を決めた。1―1の後半25分にはペナルティーエリアわずか外で、右サイドバックの松原から縦パスを受けると、反転して左足でシュート。カーブをかけたボールはゴールへと吸い込まれた。

 手倉森ジャパンでは昨年3月27日、U―22マカオ戦以来の得点。所属クラブで出場した12月13日のラピド・ウィーン戦以来、約1カ月ぶりの実戦で結果を残し「予選に向けて良い準備ができた。いい結果も出た」と手応えを口にした。

 当然、他の選手は刺激に変えなければいけない。手倉森監督も「他のアタッカー陣も“俺も取る”となってくれると思う」と“南野効果”を期待する。同じく1次予選以来の出場となった久保はFWで出場したが不発。「もちろん僕も決めたかった」と話し、これまでチーム最多の13得点を挙げている中島は「毎試合ゴールが取れるのが理想」と悔しがった。次こそは俺が――。その思いが6大会連続五輪切符獲得へ、チームを押し上げていく。

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