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李、ベンチで念じた「絶対ヒーローになる」途中出場で土壇場V弾

[ 2015年12月29日 16:45 ]

<浦和・柏>延長後半、ヘディングで決勝ゴールを決める浦和・李(右奥)

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝 浦和1―0柏

(12月29日 味スタ)
 9大会ぶりのタイトルを目指す浦和が120分の激闘を制して元日の決勝へ進出。試合を決めたのは延長戦から途中出場したFW李忠成(30)だった。

 チーム2点目のゴールを決めるなど全3得点に絡んだ神戸との準々決勝から中2日。この日はベンチスタートとなった李は「同点で自分のチャンスが来い、俺は絶対ヒーローになる」という強い思いを抱いて前後半の戦いを見守っていたという。

 90分のシュート数16―7と浦和が積極的に攻撃を仕掛ける展開だったが、守備を固めた柏を崩せないままスコアレスで延長戦に突入。延長前半の開始前、ペトロヴィッチ監督から状況の打開を託されて李とFW興梠がピッチへと送られた。そしてPK戦突入も見えてきた延長後半12分、「みんなの思いがこもった」梅崎の左クロスがファーサイドに入ると、「あとは決めるだけだった」と李がヘッドで待望の先制点。準々決勝後に「この大会は僕の大会にしたい」と語っていた通り、古巣相手に天皇杯3試合連続となるゴールでタイトルに王手を懸けた。

 この日の試合後にも「この大会はぜひ僕の大会にしたいので、決勝も頑張りたい」とキッパリと目標を口にした李。浦和は今季、リーグ戦の第1ステージこそ制したが、チャンピオンシップは準決勝でG大阪に敗れて年間タイトルとは無縁なだけに、チームの天皇杯に懸ける思いは強い。李も「このまま日本一、タイトル奪取できるように。2016年1発目から(目標を)しっかり達成したい」と優勝を宣言した。

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2015年12月29日のニュース