森保監督　ベスト布陣でクラブＷ杯頂点へ「広島の名をとどろかせる」

クラブＷ杯へ臨む広島・森保監督

　日本一の次は世界一だ。Ｊ１王者に輝いた広島の森保一監督（４７）が７日、広島市内で行われたシーズン総括会見に出席。就任４年目で３度目となる優勝を振り返るとともに、３年ぶりに出場するクラブＷ杯（１０日開幕）で頂点を目指す決意を語った。開幕戦のオークランド・シティー戦（１０日、横浜国）に向けて、チームはこの日の夜に横浜へと出発。現地で調整を進めていく。

　たどり着いた頂点の先に、新たな頂点がある。チャンピオンシップ（ＣＳ）でＧ大阪との激闘を制し、３度目のＪ１制覇を成し遂げた森保監督が、時に笑顔を見せながらシーズンを振り返っていく。だが、３年ぶりに出場するクラブＷ杯への抱負を問われると、再び表情を引き締めた。

　「これまでと同様に目の前の一戦一戦に最善の準備をする。１つでも勝ち上がっていけるように。頂点を目指して戦っていきたい」

　リーグ最高得点と同最少失点を記録し、０５年以降では最多となる勝ち点を積み重ねた今季。最強を証明して開催国代表の座を勝ち取った。ＣＳ第２戦から１０日の開幕戦オークランド・シティー戦まで中４日。厳しい日程の影響で疲労は抜けきっていないとはいえ、世界一を決める戦いを前にモチベーションは高まる。

　初出場だった３年前は準々決勝でアル・アハリに敗れ５位。リベンジに向け、すでに開幕戦で対戦するオークランド・シティーや、勝ち上がれば準々決勝で対戦するアフリカ王者マゼンベの映像を集め分析を開始している。過密日程ながらシーズンそのままにベスト布陣で挑む予定で、６日に契約満了が発表された元日本代表ＭＦ山岸も遠征メンバーに入った。

　過去の日本勢では０７年浦和、０８年Ｇ大阪の３位が最高成績。会見後には「感謝の夕べ　Ｊ１優勝祝賀会」に全員で出席し、約５００人の前で森保監督は「クラブＷ杯で広島の名を世界の舞台でとどろかせられるよう頑張っていきたい」と語り拍手を浴びた。決勝まで進出すれば、欧州王者バルセロナと対戦する可能性もある今大会。世界中が注目する舞台で旋風を巻き起こす。