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今季で退任柳下監督、新潟サポに感謝!3年半で最も成長したのはレオ

[ 2015年11月26日 07:56 ]

時には笑顔を見せながら、今季の総括を話した新潟の柳下監督

 新潟の柳下正明監督(55)が25日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで今季の総括会見を行った。退任が決まっている指揮官は、12年6月からの3年半の在任期間を振り返り、サポーターに感謝。一番成長した選手にMFレオ・シルバ(29)の名を挙げた。チームに多くのものを残し、成長させた柳下監督が、監督としての最後の仕事を終え、新潟を去る。

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 柳下監督はスッキリとした表情で総括会見に姿を見せた。「約3年半、苦しいときもつらいときもあったが、楽しくサッカーをやれました。これからはゆっくり休んで、まだまだパワーがあるので、次の準備をしながら待ちたいと思っています」とあいさつした。

 会見では、今季だけでなく、在任した3年半も振り返った。8勝10分け16敗で勝ち点34、年間15位で終了した今季については「自分たちから攻守でアクションを起こすことができていた。主導権を握れるようになった」と話す一方、「少ないピンチで失点し、エッ?というプレーでゲームを落とした」と悔やんだ。

 3年半で一番、印象に残ったのはやはり、あの試合だった。厳しい残留争いをした12年11月24日のアウェー仙台戦。勝利以外は降格決定だった試合を1―0で勝ち、最終節の“奇跡の残留”につなげた。「あのゲームに勝たなかったら、J1に残るのは無理だった」と振り返った。

 最も成長した選手は、レオの名を挙げた。「レオは最初は下手だった。自分の前にスペースがないのに、真っすぐに行ってボールを失ったり、30メートルのミドルパスの精度も低かった」と懐かしそうに話す。

 「この3年半で非常に変わった。貪欲なところもあるし、日本人の中に溶け込んでいき、リーダーシップも身につけた」。レオの成長とともに、チームも成長した3年半だった。

 DF大野、DF川口、DF酒井、FW平松の県出身選手については「フィジカルなものは、プロで十分、通用する」と言う。ただ、心臓を叩きながら「ここが弱いというか、優しい。ここをもっと強くしないと。強い気持ちを持って戦ってほしい」と話し、「体を動かすのは、ここ」と、おなじみのフレーズでエールを送った。

 サポーターへの感謝の気持ちは、こう表現した。「我々にとって、パワーになった。本当に新潟の人は温かいなと思ったし、一生、忘れない。もし、また違う相手で戦うようなことがあったら、避けたいくらい」

 熱い言葉に笑いを交えた、ヤンツーらしい言葉で最後の言葉を贈った。

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2015年11月26日のニュース