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反町監督、来季も続投 松本昇格へ「より難しいチャレンジ」

[ 2015年11月14日 05:30 ]

続投が発表され、来季のJ1返り咲きを狙う反町監督

 J2降格が決まっている松本山雅は13日、反町康治監督(51)の来季続投を発表した。クラブ側から要請を受けながら返事を保留していた指揮官は、リストアップされていた清水に断りを入れ続投の意志をクラブ幹部に伝えた。山雅を含めて3つのチームを最高峰の舞台へと導いた知将の下で、雷鳥軍団は1年でのJ1返り咲きを目指す。

 天皇杯4回戦が行われる仙台へ前日12日に移動した指揮官。この日、クラブを通じて「来年はより難しいチャレンジになると思いますが、我々を応援する方々と共に一つになって頑張っていきたいと思っております」とコメント。再昇格への道のりが簡単なものではないことがにじみ出る一方、試練に挑む決意表明とも受け取れた。

 J2で2位の成績を収めた昨季を「他のチームが低調だっただけ」と分析する反町監督。事実、磐田や札幌がシーズン途中に成績不振を理由に監督を交代するなど、有力チームが評判通りの力を発揮できなかった。J1での経験は貴重なものだが、1年で降格した徳島は今季J2でここまで14位。かつてJ1経験のある大分はJ3降格圏であえいでいる。09年に下位3チームがJ2に自動降格するようになってから、13年までにのべ13クラブが降格。うち、1年で返り咲いたのは6チームのみだ。

 降格決定後の今週の練習でのこと。J2わずか3年での昇格を含む山雅の歩みについて、「ここまで勢いできたところはある。ちょっとでもサボったらすぐに結果に響く。酸いも甘いも分かったこれからでしょ」と話した指揮官。今夏には、成績上位の広島や浦和について「一度J2に落ちたチームは強いんだよ。いろいろな意味でな」と言及していた。

 12年に「みんな嫌がっているんだったら、やってやろう」と監督に就任し、来季は5年目。今季の悔しさをバネに、東京Vや福岡、C大阪などJ1経験クラブがしのぎを削る戦国J2を勝ち抜き、J1定着への礎を築いてみせる。 

 ◆反町 康治(そりまち・やすはる)1964年(昭39)3月8日、埼玉県生まれの51歳。清水東高―慶大を経て87年に全日空(後の横浜F)に入団。94年に平塚(現湘南)へ移籍。国際Aマッチ出場数は4。97年に現役引退。指導歴は01~05年新潟監督、06~08年U―21、U―23日本代表監督で08年北京五輪に出場。09~11年湘南監督。

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2015年11月14日のニュース