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香川、人工芝ピッチはお任せ 好相性…ドルトで2戦2ゴール

[ 2015年11月14日 05:30 ]

プノンペンに到着した日本代表・香川(中)

W杯アジア2次予選 日本―カンボジア

(11月17日 カンボジア・プノンペン)
 W杯アジア2次予選のシンガポール戦で快勝した日本代表は勝利から一夜明けた13日、シンガポールで調整し、その後に次戦の舞台となるカンボジア・プノンペンに空路で移動した。試合会場はほとんどの選手が不慣れな人工芝。その中でMF香川真司(26)は所属するドルトムントで公式戦2試合で2ゴールを挙げており、好相性を生かして日本をけん引する。
【試合日程&結果 メンバー】

 人工芝を得意とする背番号10がカンボジアのピッチで躍動する。シンガポール戦では疲労を考慮されて後半30分からの出場にとどまった香川だが、プノンペンでのアウェー戦ではその力が必要とされる。

 公式戦での人工芝経験が少ない日本代表にあって、所属するドルトムントでは好相性を誇っている。所属2年目の12年2月5日、ドイツ杯準決勝の4部キール戦で1得点。4―0の快勝に貢献し、チームを決勝へと導いた。今季も結果を残しており、8月20日の欧州リーグ・プレーオフ第1戦のオッド(ノルウェー)戦では1得点1アシストを記録。「シュートを打つときも踏ん張るのが怖かった」という悪条件だったが、香川の奮闘により、0―3から大逆転を収めた。

 中学から高校2年まで過ごしたFCみやぎバルセロナ所属時代は人工芝でトレーニングを行っていた。C大阪入り後も天然芝グラウンドを養生している間は、隣接する人工芝ピッチで練習した経験もある。人工芝で行われた11年11月15日の北朝鮮戦は負傷のため欠場したが、日本は0―1で敗れている。それだけに、カンボジアのピッチで香川にかかる期待は大きい。

 この日のシンガポールでの練習では、シンガポール戦で出場機会のなかった選手に交じって5対5のゲームなどを行った。前日はトップ下のスタメンを清武に譲ったが「トップ下には難しさがある」とプライドをにじませた。次戦はスタメン出場が濃厚。「フィニッシャーとしてゴール前に飛び込む回数を増やしたい」と貪欲に得点を狙う司令塔が、人工芝3戦連続弾を視野に入れた。 

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