×

磐田、昇格へ“請負人”上田が導く「残り試合に全て懸ける」

[ 2015年11月14日 05:30 ]

リラックスゲームでシュートを打つMF上田

 J2磐田は14日、ホームで午後2時から横浜FCと対戦。正午開始の3位・福岡が引き分け以下の場合、磐田が勝てば2位以内が確定し、最終節を残して自動昇格が決定する。今季昇格請負人の一人として5季ぶり古巣に復帰したゲーム主将・MF上田康太(29)も、悲願達成へ手応え十分。その左足でホーム最終戦に歓喜呼び込む。

 いつもと変わらない、特別な日の前日のラストだった。笑顔の絶えないリラックスゲームを終えると、全員で円陣を組んでから解散。FKの自主練習後グラウンドを去る上田の表情も、普段通りに穏やかだった。「特別な感じじゃない。やるべきことは整理されている。あとはあす(14日)やるだけ」。積み上げてきたものへの自信を胸に、ホーム最終節へ臨む。

 5季ぶりに古巣へ復帰した今季、ゲーム主将に任命された。背番号は名波浩監督(42)の現役時代と同じ7。期待の大きさは計り知れなかった。ところが3月末からは恥骨痛で6節欠場。「勝てなかったら自分の責任、くらいのことを感じていた時もあった」。それでも復帰後は「自分らしくやることが一番だと思った」と芯を貫いた。

 指揮官が掲げてきた「アクションサッカー」を中盤の底から支えた。守備では前線から連動してボールを奪い、速い攻守の切り替えでゴールに迫るスタイルの中で、広い視野と長短の正確なパスでリズムを生み出してきた。第39節の東京V戦(1日、味スタ)では10人となった劣勢から3―0。昨季1度もなかった逆転勝ちは、すでに7度を記録した。「自分たちが100%やれば勝てる自信はある」と、戦術に1ミリも迷いはない。

 チームは現在、03年(J1)以来となるクラブ記録タイの11戦負けなし。J1昇格とともにクラブ新記録も視界に入る。「チームとして絶対昇格したいし、このチームでJ1で戦いたい。そのために帰ってきたので。1番の目標を達成しないと、ここまでやってきた意味がない。残り試合に全てを懸けたい」と背番号7。悲願達成へ、いざキックオフだ。

 ◆磐田・14日の昇格の行方 磐田は残り2節で勝ち点78の2位。横浜FC戦で勝てば、勝ち点2差の3位・福岡の引き分け以下で自動昇格が決定。磐田が引き分け以下なら最終節に持ち越し。

続きを表示

この記事のフォト

2015年11月14日のニュース