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ハリル監督 格下に初黒星で不満たらたら 先発の入れ替え明言

[ 2015年8月3日 05:30 ]

落胆の色を隠せないハリルホジッチ監督

東アジア杯男子 日本1―2北朝鮮

(8月2日 中国・武漢)
 試合終了のホイッスルが鳴ると、北朝鮮選手が喜びを爆発させる中、初黒星を喫したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)はピッチ脇からきびすを返し、ベンチへと向かった。途中で右手に持ったタオルで顔を拭った。連覇を目指し重要な初戦でFIFAランク129位の“格下”にまさかの敗戦。「ガッカリしています」。会見場の指揮官は腕組みをしながら憔悴(しょうすい)した顔でこぼした。
【日本代表メンバー】

 スタートは良かった。初招集の武藤、遠藤の起用が的中。前半3分にその2人で先制点を挙げた。しかし、そこからは拙攻が続く。そして、後半10分にMF柴崎投入後、4―3―3にシステム変更するとこぼれ球が拾えなくなり、同21分に北朝鮮の長身FWパク・ヒョンイルが投入されるとパワープレーに屈した。

 怒りの矛先は日本協会やJリーグにまで向けられた。7月23日のメンバー発表会見では「試合後は言い訳をしない」と明言していた指揮官だが「3日前にたどりついて2回しか練習していない。フィジカル的な問題が決定的な違いを生んだ。日本のサッカーに関わる方が(日程について)何か思わないといけない。私の方が正しい」と、いつもと変わらぬハリル節。「言い訳ではなくて」と言う“言い訳”がむなしく響いた。

 早くも連覇へ暗雲が漂い始めた。ザッケローニ元監督が率いた13年の韓国大会では同じくリーグ戦から中3日で初戦の中国戦を迎え、同様の過密日程で初優勝しているだけに、これ以上の言い訳はできない。環境を変える努力をするのも重要だが、与えられた条件でいかに結果を出すかも名将の条件。次戦へ向けて指揮官は「何人か交代して起用する」と、先発の入れ替えを明言した。テコ入れは功を奏するのか。手腕が問われている。

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