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中田浩二氏が指摘 北朝鮮戦、縦の攻撃だけではサッカーにならない

[ 2015年8月3日 11:40 ]

<北朝鮮・日本>先制ゴールを挙げるも北朝鮮に逆転負けを喫し力なく声援に応える武藤

東アジア杯男子 日本1―2北朝鮮

(8月2日 中国・武漢)
 武藤の先制点は収穫だった。遠藤が早めに低いボールを入れ、中央から武藤がスピードを上げて走り込み、相手DFの前で合わせた。

 武藤は私が現役時代に対戦した時は足元でパスを受けて、ドリブルで仕掛ける選手だったが、浦和に移籍し、スペースを使って点が取れるようになった。W杯予選で引いて守る相手に対しては、守備を固められる前にアーリークロスを使ってニアで合わせるのは効果的だろう。

 日本の2失点はともに守備ラインが下がりすぎていたことが原因。競り負けて相手にボールを拾われるとゴールに近いため決定機をつくられた。本田や香川のようなボールを持てる選手がいないので、北朝鮮にキープされて日本が走らされたために消耗。前線でキープできないので押し上げることもできなかった。暑い中ではパスを回すのと回されているのでは疲労が全く違う。失点場面ではクロスを上げる選手に寄せきれず、競った選手も体を付けきれていなかった。縦に速い攻めの意識はいいが、縦だけではサッカーにならない。気を利かして自分たちのペースに持っていく意識も欲しかった。(元日本代表DF)

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2015年8月3日のニュース