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湘南DF遠藤 豪快ヘッド弾!代表SB先発へ猛アピール

[ 2015年7月30日 05:30 ]

柏戦の後半、ゴールを決め喜ぶ湘南・遠藤(左)

J1第2S第5節 湘南3―0柏

(7月29日 BMWス)
 頭1つ抜け出していた。2点リードで迎えた後半26分、左CKのチャンス。湘南DF遠藤が高山のキックに反応した。ニアサイドに走り込みジャンピングヘッド。豪快にネットを揺らした。5月6日の神戸戦以来となる今季4点目。「ニアに入るイメージはできていた。速いボールを蹴ってくれたので合わせるだけだった」と胸を張った。

 湘南が柏に勝利したのは98年11月3日の対戦以来、約17年ぶり。天敵から実に12試合ぶりの白星だった。当時5歳だった遠藤は「17年ぶりとは知らなかった。そういう相手に勝てたことはチームの底上げができてきた証」と笑顔。鬼門を突破して、30日からの日本代表の中国遠征に弾みをつけた。

 この日のポジションは3バックの右。日本代表では右サイドバックを務める可能性が高いが、ジュニアユース時代から遠藤を指導する湘南のチョウ・キジェ監督は「プロ1年目の最初は3バックの中央で使ったが、成長させるために1対1や攻撃参加の回数が多い右に変えた。当時と比べて、やれることは明らかに増えているし、ボランチでもサイドバックでも求められるプレーはできる」と太鼓判を押した。

 新境地に挑むことになる遠藤だが「自分の中で右サイドバックのイメージは、ある程度できている。1対1やビルドアップで起点になる自分の特徴を出すことは変わらない。周囲とコミュニケーションを取ってA代表のやりたいサッカーをつかみたい」と前を向いた。日本代表では右サイドバックの主力の内田がケガで長期離脱中。U―22日本代表の中心選手が、対人の強さとクレバーさを武器に、欧州組不在のハリルジャパンでも存在感を示す。

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