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松本 第1S王者に惜敗も“ニュー山雅”の片りん見せた!

[ 2015年7月12日 05:30 ]

<松本・浦和>試合終了後、松本山雅・田中(手前)が悔しげな表情を見せる

 松本は浦和との第2ステージ開幕戦に挑み、1―2で敗戦。新戦力の加入で先発メンバーやポジションの並びを替えた“ニュー山雅”は、後半に入りJ屈指の強豪を追い詰めたが、勝ち点を奪うことはできず、第1ステージから続く連敗は6となった。年間順位は15位のまま。

【試合結果 第2S順位表 年間順位表】

 DF酒井隆介(26)の意地の一発から火が付いた。2点ビハインドの後半17分、クロスの折り返しのこぼれ球に反応した背番号30が右足で今季2得点目を蹴り込むと、勢いに乗った山雅イレブンは怒とうの攻撃。王者に冷や汗をかかせる場面が増えた。しかし、最後の1点は遠く、6試合連続の複数失点での敗戦。それでも、試合終了後は健闘を称える拍手がサポーターから送られた。

 新生山雅の片りんは見せた。「足元の技術が高い」と反町監督が評価するMF工藤とDF安藤の新加入コンビがそろってスタメン出場。一方で、チームトップの4得点を挙げ、リーグ戦全試合先発中だったFWオビナがベンチスタートだった。

 前半は平均身長が低くなった分、低いパスを普段より多用し、0―1で折り返した。「1点は射程圏内」と反町監督が送り出した後半。9分にオビナを投入してからは、ロングボールの比率を上げ、攻撃の時間が増えた。後半ロスタイムにはペナルティーエリア外からDF田中が強烈なミドルを放つなど、シュート数は前回対戦の5本から10本と増加した。

 しかし、先制された後でも守りに撤した前半はもったいない時間をつくってしまった。12分に先制点を許し、試合序盤から勝ち点奪取には得点が必須な状況でも、3バックの他に、両サイド、そしてアンカーが下がりDFラインに6人が並ぶ守備的な布陣。相手DF陣が自陣でショートパスをつなぐ中に飛び込むこともできず、攻撃も守備も行われない時間が長く流れた。

 最終的に、この日浴びたシュートは9本。9日の練習時に「(前回対戦の)半分くらいに抑えたい」と話していた反町監督。4月4日のアウェー戦で浴びた23本の被シュート数から大幅に減少させたが、素直に喜べる内容ではなかった。

 次戦から15日に広島、19日に鹿島と、第1ステージで敗戦を喫した強豪との戦いが続く。日本のトップ15入りへ…この日の後半に見せた勝ち点への執着心を見せつけるしかない。

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2015年7月12日のニュース