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柏、アウェー3発で先勝!ACL8強へ大きなアドバンテージ

[ 2015年5月20日 05:30 ]

<水原・柏>後半10分、相手選手をぶっちぎって3点目のゴールを決めるレアンドロ

ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 柏3―2水原

(5月19日 水原W杯ス)
 決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、柏はアウェーで水原(韓国)に3―2で先勝した。FWレアンドロ(30)が前半30分にPKを決めるなど2得点1アシストの活躍。2シーズン前の1次リーグで対戦した際には敵地で4度のPKを取られる逆境をはね返して勝利したが、今回もPKが勝負を分けた。ホームで迎える第2戦は26日に行われる。

 2年前と同様に、10・97メートルの攻防が勝負を分けた。1―1の前半30分、武富が倒されて得たPKのチャンス。レアンドロがボールをセットすると、右足で冷静に左隅に蹴り込んだ。前半2分に右サイドを崩されて失点。出はなをくじかれたが、前半12分には「前を向いた瞬間、走っているのが見えた」と茨田に絶妙のスルーパスを通して同点弾を演出した。公式戦4試合連続で無得点中だったチームが前半で2得点。早々と逆転に成功すると、後半10分には再びレアンドロが右クロスを右足で押し込んだ。

 水原とは2シーズン前のACL1次リーグで同組だった。13年4月3日のアウェー戦で、流れの中でPKを4度も取られる不可解な判定を下された。それでも相手がPKを3度も失敗する信じられない展開で、工藤、栗沢、田中(現スポルティング)が2得点ずつ挙げ、6―2で大勝。柏サポーターの中では現在でも語りぐさになっている一戦だ。何かの運命か、今回も勝利を引き寄せたのはPKだった。後半14分には元川崎FのFW鄭(チョン)大(テ)世(セ)に決められて1点差に詰め寄られた。後半21分には決定的ピンチでGK菅野が体を張って好セーブ。押し込まれながらリードを守りきった。

 水原は昨季Kリーグ2位でACLに出場。1次リーグではJリーグで首位を走る浦和にホーム、アウェーでともに2―1で勝っている。韓国の強豪に先勝し、吉田監督は「失点がかなり早い時間だったが、ピッチの中でよく修正して新しい一歩を踏み出してくれた」と納得の表情。「山を半分越えただけ。まだ勝ったとは思っていない」と気を引き締めたが、アウェーゴールを考えると3得点の意味は大きい。ホームで迎える第2戦は26日。Jリーグでは13位と低迷するが、アジア舞台では進撃を続ける。

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