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レアルCロナ5発!エースを復活させた「特別トレーニング」

[ 2015年4月7日 07:30 ]

<Rマドリード・グラナダ>ゴールを喜ぶC・ロナウド(AP)

リーガ・エスパニョーラ第29節 Rマドリード9―1グラナダ

(4月5日)
 エースがド派手に復活ののろしを上げた。2位のレアル・マドリードは5日、ホームでグラナダに9―1と大勝。FWクリスティアーノ・ロナウド(30)が自身初となる1試合5ゴールを挙げた。今季リーグ戦得点を36に伸ばし、32得点のバルセロナFWリオネル・メッシ(27)を抜いて得点ランク首位に再浮上。年明けから調子を落としていたポルトガル代表ストライカーが、復調の兆しを示した背景を追った。

 快晴の青空の下で背番号7が輝いた。C・ロナウドが前半30分のゴールを皮切りにわずか8分でハットトリック。後半に2点を加えて自身初の1試合5得点を達成した。Rマドリードで区切りの公式戦300得点に到達。試合後は3月から続く取材拒否を貫いたが、ツイッターに「素晴らしいチームワークのおかげで5ゴールを挙げられてうれしい」と喜びを記した。

 FIFAバロンドールを受賞した今年1月から調子を落としていた。今季開幕から昨年12月までリーグ戦1試合平均1.79得点(出場14試合25得点)と驚異の得点力を誇っていたが、年明けから前節までは0.55得点(11試合6得点)と約1/3にペースダウン。地元スペイン紙ではスランプの要因として古傷の左膝の違和感、1月の恋人との破局、2月の誕生日パーティー騒動などが報じられた。

 ロナウドの復調を、実はアンチェロッティ監督が予言していた。前日4日の会見で「最近2カ月、ロナウドのパフォーマンスは落ちていたが、この先2カ月どうなるか見てみよう。変わる予感がある」と説明。指揮官の自信を裏付けたとみられるのが“エース復活プログラム”だ。地元マルカ紙は2月27日付で、シーズン終盤に向けてロナウドのフィジカルの状態を上げるため、チームは1回4時間の個別トレーニングを課したと報道。同紙が「バッテリーの充電」と表現したジム中心の特別メニューに取り組んだ成果か、ロナウドはこの試合で今季最多タイのシュート13本を放った。

 またアンチェロッティ監督は試合後に「ハメスはボールを保持できる。チームが良くなれば、ロナウドもゴールを決めてくれる」とも発言。司令塔をこなせるコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが右足甲の骨折から約2カ月ぶりに復帰したことが、ロナウド復調の一助になるとの見方を示した。ロドリゲスは復帰初戦で2アシストを挙げて、ロナウドの1点目も演出してみせた。

 同僚のフランス代表FWベンゼマから「フェノーメノ(怪物)だ」とあらためて称賛されたロナウドは、得点ランクでライバルのメッシを抜き返し、2節ぶりに首位に浮上。チームとしても3月に宿敵バルセロナに奪われた首位の座を奪還するためには、エースの完全復活が必要となりそうだ。 

 ▼C・ロナウドの私生活トラブル 1月に5年付き合ったロシア人モデル、イリーナ・シェイク(29)との破局が発覚した。FIFAバロンドールを獲得した1月12日の表彰式に恋人を同伴せず、同20日に「両者にとってベストの選択」と別れを認めた。また2月には、Aマドリードとのダービーに0―4と大敗した同7日夜、自身30歳の誕生パーティーを開いたことが発覚。これに対して怒ったサポーターは、練習場に「おまえの笑顔は俺たちの恥」と横断幕を掲げ、試合でもブーイングを浴びせた。

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2015年4月7日のニュース