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西川&槙野ハリル流を浦和に還元 3戦連続完封!堅首!!

[ 2015年4月5日 05:30 ]

<浦和・松本>試合終了後、勝利を喜ぶ(左から)浦和・森脇、槙野、西川、那須

J1第4節 浦和1―0松本

(4月4日 埼玉)
 浦和が“ハリル流”の守備で松本を1―0と下し、3戦連続完封として、単独首位に立った。日本代表DF槙野智章(27)が日本代表合宿中にバヒド・ハリルホジッチ監督(62)から指摘されたボールの動かし方、少ないタッチ数などをチームメートに還元した。昨年7月23日の徳島戦で7戦連続無失点のJ1新記録達成以来の3戦連続完封となった。

 「ハリルの教え」を早速、ピッチ上で体現してみせた。日本代表DF槙野は言う。「ボールの動かし方、スピード、タッチ数。それはチームに還元できたら良いポイントの一つだった」。浦和のDF陣は、1タッチで素早くボールをつないだ。パスは横ではなく、シュートに直結する縦方向が増えた。最終ラインのボールの動かし方は、明らかに変わっていた。

 データも鉄壁ぶりを物語る。被シュートはわずか5本、警戒していた危険なエリアでのFKは一本もない。先月末まで9日間、槙野が代表合宿に参加。ハリルホジッチ監督から国内組を対象としたミーティングで「Jリーグはボール支配しても回してるだけ。少ないタッチでのゴールがない」と指摘され、徹底してパススピードや縦への意識を指導された。浦和に戻ると早速、DF陣と話し合った。結果、敵に付け入る隙を与えなかった。

 日本代表GK西川も「攻撃の起点」を強く意識していた。前半33分、素早いフィードを槙野へ、そして一気に那須のシュートにつなげた。その瞬間、視察していた日本代表のリカルドGKコーチは思わず、大きくうなずいていた。3月の親善試合では出場機会がなかった西川だが、ハリルジャパンのコンセプトに対する高い理解度を示した。

 3試合連続の完封。殊勲のゴールを決めた森脇もボールの動かし方が明らかに変化したことを、「それが鍵でした」と勝因に挙げた。浦和では3バックの左、代表では4バックのDFに入る槙野だが「やり方は似ている」と、今後もハリル流を注入していくつもりだ。今季失点はまだ開幕の湘南戦で喫したPKの1点だけ。鉄壁の“赤い壁”はハリル流の進化を遂げながらさらに強固になる。

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