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神戸 小川ロスタイム弾でリーグ戦初勝利!最下位脱出

[ 2015年4月5日 05:30 ]

<広島・神戸>前半、競り合う神戸・鄭又栄(左)と広島・佐藤

J1第4節 神戸1―0広島

(4月4日 Eスタ)
 最下位に低迷していた神戸が今季初勝利を挙げた。アウェーの広島戦で、後半48分にMF小川慶治朗(22)が決勝弾。今季4試合目で初の勝ち点3を奪い、浮上のきっかけをつかんだ。

 Jのスプリント王のムダ走りがようやく報われた。後半48分、ペドロ・ジュニオールのパスに抜けだした小川が左足でゴールに流し込み神戸に今季初勝利をもたらした。

 「ホッとしました。右でトラップして左、はイメージ通りでした」。雨で濡れたピッチを計算に入れながらの決勝点を興奮気味に振り返った。

 もともとダッシュ力に自信を持っていた快足FWの実力は、今季からトラッキングデータが導入されたことで歴然となった。2節の川崎戦で記録したスプリント数47本は今節終了時でリーグNo・1。さらに3節のFC東京戦の37本も全体の4位にランクし、その圧倒的な走力を誇示していた。

 一方で、もどかしさもあった。「よく走るねえとは言われますけど…。それよりも点を取りたい」と、ため息をつくことも…。今季初得点はチームだけでなく悩めるストライカーにとっても大きな意味を持つ。「クラブで活躍すれば代表につながる」とハリルジャパン入りを視野に入れた。

 決勝点を導き出したネルシーニョ監督のさい配も光った。相手の猛攻に耐え続け、後半35分に満を持して小川とペドロを同時投入。その2人のスピードが試合を決めた。

 名将の改革は着実にチームを変えている。公式戦5試合すべて違う先発で臨み、この日は負傷明けの三原を抜てき。練習でのプレーに満足できなければ現役J最多得点者のマルキーニョスですらベンチから外す。システムも目まぐるしく変更しこの日は初の3バック。「選手が戦術を理解して、遂行してくれた」と手応えを口にした。

 アウェーの広島戦勝利は、99年4月24日に広島スタジアム以来。劇的白星で最下位から脱出した新生ヴィッセルの反攻がいよいよ始まる。

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2015年4月5日のニュース