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松本・反町監督 初対決の後輩・大榎監督をスルー「胸は貸さない」

[ 2015年3月21日 07:50 ]

清水戦に向けての練習を見つめる反町監督

 J1松本は20日、松本市サッカー場で非公開練習を行い、22日のアウェー清水戦に備えた。相手の大榎克己監督(49)は、反町康治監督(51)の清水東高時代の後輩。監督としては初めてとなる先輩後輩対決に意気込む相手指揮官をよそに、反町監督は素知らぬ顔だった。

 息巻く敵将の“口撃”を、マタドールさながらにさらりとかわした。大榎監督は松本戦に向け「(反町監督は)自分より多くの経験を積んでいる。胸を借りて、チャレンジしたい」と闘志メラメラ。これを伝え聞いた反町監督は「(清水東高先輩後輩対決に)意気込みは特にないよ。あと、胸は貸さないぞ」と笑いながら一蹴した。

 反町監督の2学年下にいたのが大榎監督だった。81年の高校総体では、ともにレギュラーとして清水東高を優勝に導いた。大榎監督は「反町さんは人気があって、いつもファンレターをもらっていた。アイデアの多いプレースタイルが好きでした」と敬意を示すと、反町監督は「絶対そんなこと思ってないよ」とここも笑って流した。しかし、最後は「1年生レギュラーは克己だけだった。静岡人って感じでおおらかなやつ。面倒見てやってたよ」と、懐かしんでいた。

 そんな大榎監督率いる清水は、4バックながらセンターバック型の長身選手が4人並ぶ珍しい陣形。反町監督は「ドイツ代表もやっている。高いボールを処理するのは難しい」と警戒する。また、13年に期限付き移籍で松本でプレーしていたFW長沢について「名古屋に移籍したノヴァコヴィッチの役割をしている」と語った。

 当日は、清水のホーム戦史上初めてビジター用のゴール裏席が満員になる見通し。18日のナビスコ杯鳥栖戦から中3日。松本イレブンは熱い応援を背中に受けながら、この日の指揮官のように攻撃をかわし、待望のJ1初白星をつかみとる。

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2015年3月21日のニュース