48歳カズ 9年ぶり開幕先発!魂震えた「ちょっと緊張したね」

[ 2015年3月9日 05:30 ]

<群馬・横浜FC>後半、ゴール前に走り込む横浜FC・三浦

J2第1節 横浜FC1―0群馬

(3月8日 正田スタ)
 横浜FCのFW三浦知良が群馬との開幕戦に先発し、自身の持つJ2最年長出場記録を48歳10日に更新した。カズの開幕スタメンは06年以来9年ぶりで、昨年10月19日の栃木戦以来の出場。FW大久保哲哉(35)との2トップは息もぴったりで、後半20分までプレーして1―0の勝利に貢献した。前人未到のプロ30年目シーズンは幸先よく白星で発進した。

 9年ぶりに見る景色はやはりいいものだった。48歳10日、百戦錬磨のカズをして魂が震えた。「いいもんだね。独特の雰囲気があるし、みんなが出たいと思う開幕戦にスタメンで出られる。試合前はちょっと緊張したね」。出場するだけで更新されるJ2最年長出場記録には「こだわりはない」と素っ気ないが、開幕スタメンには高ぶりを隠せなかった。

 とはいえ、試合が始まればやはりカズだ。冷静なワンタッチプレーで前線を活性化。鮮やかなヒールパスも決め、群馬史上最多1万1198人を動員した敵地を沸かせた。1メートル90の大久保と組む2トップは「ことごとくはまったね。互いに特徴は分かる。(頭で)そらすボールにも反応できた。65分間、躍動できたし最低限の役割は果たせたと思う」。前半9分にはその相棒が決勝弾。2トップのバランスの良さから生まれた得点だった。

 先発の座は地道な努力で勝ち取った。左脚付け根痛の影響で2試合の出場に終わった昨季を踏まえ、昨年12月10日から2度、グアム自主トレを敢行。あまりにハードだったため、1月のタイ合宿では体調を崩すこともあった。だが2月も中旬に入ると成果を感じ始めた。「体が動ける。(左脚付け根など)弱い部分に負荷をかけても問題ない」。徐々に手応えが確信に変わっていった。

 この日朝、DF渡辺に第1子が誕生し、得点後は全員で揺りかごダンスも踊った。試合後は「あれ、誰のための揺りかごだったの?」と笑わせたが、それもご愛きょうだ。9年前、カズが開幕スタメンを飾った06年は横浜FCがJ1昇格を決めており、うれしい予感も漂う。次節は15日、栃木とのホーム開幕戦。今度はゴールも狙う。揺りかごではない、カズダンスを踊るために、だ。

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