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岡崎“らしく”頭で復活10戦ぶり弾 代表新指揮官にアピール

[ 2015年3月9日 05:30 ]

<マインツ・ボルシアMG>後半、ヘディングで同点ゴールを決めるマインツの岡崎(右端)

ブンデスリーガ第24節 マインツ2―2ボルシアMG

(3月7日)
 マインツの日本代表FW岡崎慎司(28)が7日のホーム・ボルシアMG戦で復活弾を決めた。2トップの一角でフル出場し、1―2の後半32分にヘディングで押し込んだ。昨年12月7日のハンブルガーSV戦以来となる10試合ぶりの今季9点目。試合は2―2で終了し、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。

 復活弾は岡崎らしいゴールだった。後半32分、右サイドの高い位置からのロングスロー。一度は相手にクリアされたが、ニアサイドのDFベルが頭でファーサイドに流し、最後は岡崎が滞空時間の長いジャンプで突っ込み、相手GKに競り勝つ形で頭で流し込んだ。「GKに触られるかなと思ったので、最後まで見てという感じでした」。チームに貴重な勝ち点1をもたらす今季9点目を納得の表情で振り返った。

 昨季は欧州主要リーグで日本人最高の15得点をマーク。今季も開幕からゴールを量産したが、昨年12月7日のハンブルガーSV戦からは9試合不発が続いていた。それだけに「点が入らないときついのでね。一応、気にはしていたので」と安どの表情をのぞかせた。

 予兆はあった。前半30分にはFKからヘディングシュートを放った。クロスバーに阻まれたものの「プレー(内容)はずっと良かった」と前向きな姿勢を持ち続けていた。「良いプレーができているんだから点なんか入らなくてもええやん」という気持ちが、最後に復活弾へとつながった。

 アギーレジャパンでは全10試合出場で2得点を挙げた。27日のチュニジア戦(大銀ド)、31日のウズベキスタン戦(味スタ)はハリルホジッチ氏の指揮の下でのプレーになる可能性もある。この日のゴールは1月のアジア杯後は初めての得点。既に日本人選手の分析に着手しているハリルホジッチ氏にはこの上ないアピールになった。

 チームは岡崎の活躍で貴重な勝ち点1を獲得。7日時点で入れ替え戦出場圏の16位パーダーボルンとは勝ち点3差。「残留争いをするときには直接対決で勝たないといけない」と話す岡崎は、自らの得点でチームを残留へと導くとともに、日本代表へも弾みをつける。

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