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G大阪 エース宇佐美不発…ホームでまさかの黒星発進

[ 2015年2月25日 05:30 ]

<G大阪・広州富力>後半36分、ワン・ソンのFKが壁に入ったパトリック(左から2人目)に当たりゴールとなる

 ACL1次リーグF組のG大阪は、ホームの万博競技場で広州富力(中国)との初戦に臨み、0―2で敗れた。今季初の公式戦で、攻守に精彩を欠いた。7年ぶりのアジア制覇を目指すJ王者にとって手痛い黒星スタートとなったものの、長谷川健太監督(49)はグループ突破へ今後の奮起を約束した。

【試合結果 F組順位表】

 まさかの黒星発進となった。J王者のG大阪が、ホームで広州富力に完敗。目標に掲げる「アジア制覇」への道の険しさを実感させられた。

 プレーオフ2試合を経てきた相手に対し、今季公式戦初戦の難しさがあった。攻守にミスを連発し、アイデアも不足。運動量でも見劣るなど収穫の乏しい内容に、長谷川監督は「試合勘がなかったところもあった。非常に残念な結果」と肩を落としつつ「これで選手も目が覚めると思います」と今後の奮起を促した。

 前半10分、最も警戒していた相手FWハメドアラーにミスからカウンターで先制点を献上。遠藤は「中央を固められると崩すのは難しい。先に点を取られてはいけなかった」と痛恨の失点を悔やんだ。シュート3本を放ちながら、決定的な仕事ができなかったエース宇佐美も「初戦の難しさもあったし、出来もまだまだ。感覚が戻りきっていないところもある」と反省。昨季のリーグ最終戦・徳島戦でもベタ引きの相手を崩せなかっただけに「そういう戦い方を、どう崩していくのかが今季のテーマ」と課題の克服を誓い視線を上げた。

 これまでに出場した過去6回のACLで、初戦敗退した2回はともにグループステージ敗退。いきなり苦境に立たされたものの、遠藤は「きょう感じたことを次に生かせば。残り5試合で取り返したい」と前を向いた。

 3冠に輝いた昨季も、序盤戦は降格圏に低迷しながら奇跡の逆転。試合を重ねるごとに強さを増す名門の逆襲は、これからだ。

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