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【J1注目株】川崎F・車屋 SBで成長、新人唯一の開幕先発へ

[ 2015年2月25日 11:28 ]

ドリブル突破する川崎F・車屋

 21日の練習試合・新潟戦で、川崎FのDF車屋は4―4―2の左サイドバック(SB)で先発。新人ではただ一人、開幕先発に近づいている。宮崎、沖縄合宿では判断の早さや技術に磨きをかけ「ここまでサッカーに集中できたことはなかった。足りない部分もしっかり練習できた」と手応え。だが「まだレギュラーを獲得したという立場ではない。毎日が勝負と思ってやっている」と謙虚に振り返った。

 川崎Fは昨季終盤に失速して優勝争いから脱落した。初のリーグ優勝を狙うためには守備の整備が鍵となる。車屋は筑波大ではセンターバック(CB)やボランチとして活躍し、ユニバーシアード代表も経験。ボールを止める、蹴る、奪う技術が高く、1対1の守備の強さや正確なパスも持ち味だ。昨季は特別指定選手として川崎Fで2試合先発出場し、プロで通用することを示した。1学年先輩のCB谷口とは熊本ユナイテッドSC、大津高、筑波大でプレーしており息もぴったりだ。

 争奪戦の末に大学時代の恩師・風間監督が率いる川崎F入り。「風間さんのサッカーを分かったつもりで入ってきたが周りのレベルが違う。監督が要求するものも高いし、応えられるようにレベルアップしたい」。今は左SBを任されているが、それは大きく成長するためでもある。

 「ポジションごとに一番うまい選手が出るのが当然。CBで出られないのは実力が足りないと言うこと。SBはいい勉強」と現実を受け止める。「将来はチームの中心選手になりたいし、日本代表にも入りたい」と明確な目標も持っている。攻撃陣はJトップクラスだけに、車屋がどれだけ安定感を出せるかで今季の成績が決まりそうだ。

 ◆車屋 紳太郎(くるまや・しんたろう)1992年(平4)4月5日、熊本県出身の22歳。小学4年で加入した熊本ユナイテッドSCから谷口(川崎F)とプレー。大津高―筑波大を経て、今季から川崎F入り。筑波大時代は13年ユニバーシアード代表として3位に。家族は両親と兄、姉。血液型A。利き足は左。1メートル78、72キロ。

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2015年2月25日のニュース