前橋育英　ＧＫ吉田でＰＫ連敗ストップ！指揮官「これで払しょくできた」

＜前橋育英・山梨学院大附＞ＰＫ戦で山梨学院大附・大野のシュートを止める前橋育英ＧＫ・吉田

第９３回全国高校サッカー選手権３回戦 前橋育英１―１（ＰＫ６―５）山梨学院大付

（1月3日 駒沢）
　前橋育英（群馬）のＧＫ吉田が“データ通り”の好セーブを見せた。

　１点を追う後半１０分に宮本の２戦連続ゴールで追いつき、ＰＫ戦に突入。チームが調べたデータよりも自らの感覚を優先させた吉田は、５本目まで全て逆を突かれたが、６本目で指示通りに右に跳んで大野のシュートを阻んだ。唯一のセーブで勝利をつかんだ吉田は「自分の勘でやってて、最後は指示通りでした」と苦笑いだった。

　全国選手権でのＰＫ戦は３連敗を喫していたが、０１年度大会の東福岡との３回戦以来となるＰＫ勝ちだ。山田監督は「（吉田は）ＰＫが得意と言ってたけど“全部逆じゃないかよ”って…。６本目で止めてくれた。ＰＫ戦は（選手権）３連敗中だったけど、これで払しょくできた」と安心した様子。全国高校総体４強の優勝候補が、負の歴史を断ち切って流れに乗ってきた。