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札幌、稲本へ獲得オファー 野々村社長がセレモニーで衝撃発言

[ 2014年11月24日 05:30 ]

<札幌・磐田>試合後のあいさつで、川崎FのMF稲本にオファーを出していることを明かした札幌の野々村社長

J2最終節 札幌1―1磐田

(11月23日 札幌ド)
 J2札幌は今季最終戦となる磐田戦(札幌ドーム)に1―1で引き分けて10位に終わった。前半8分にMF上里一将(28)のFKで先制も後半38分に失点した。試合後のセレモニーで野々村芳和社長(42)は、来季の昇格へ向けて川崎Fの元日本代表MF稲本潤一(35)にオファーを出していることを明かした。さらにイヴィッツァ・バルバリッチ監督(52)の来季続投も口にした。

 マイクの前に立った野々村社長の口から衝撃発言が飛び出した。今季最終戦となるセレモニー。「来季もバルバリッチ監督で勝負したい」と続投を公言すると「言っちゃおうかな」として「稲本選手にオファーしてあります」と続けた。来季巻き返しへ、集まった1万9634人のサポーターの期待感をあおった。

 小野と同世代でもある稲本へのオファーについて野々村社長は「若い選手が成長するためには、普段のトレーニングで本物を見せたい。世界を知っている。勝つメンタリティーがある」と説明した。今季で川崎Fとの契約が切れる稲本に対して22日にオファーを提出。若手の成長、さらにチームが勝つために必要な存在だと訴えた。稲本は小野とともに99年の世界ユース選手権(現U―20ワールドカップ)で準優勝すると、01年にプレミアリーグのアーセナルへ移籍。10年に川崎Fへ移籍するまで海外を渡り歩くなど、W杯にも3度出場している。

 小野と同世代、79年生まれの選手は「ゴールデンエイジ」と呼ばれていた。クラブチームでこれまで交わることはなかったが、実現すれば興行面でも期待できる。この日の入場者数を踏まえた野々村社長は「何とかクラブライセンス制度はクリアできそう」と明かした。Jリーグの規約では、14年度末で債務超過のクラブはライセンスを失効する。約3000万円ある赤字をクリア。さらに来季は、小野&稲本でクラブ収入増も見込める。

 来季はバルバリッチ体制継続の下、J1昇格を狙う。その中で目玉となるのが稲本の補強。経験豊富なベテランと期待の若手を融合させて、15年は勝負に出る。

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2014年11月24日のニュース