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G大阪 耐えてV王手!阿部が救った2発!!

[ 2014年10月13日 05:30 ]

<川崎F・G大阪>前半42分、ゴールを決める阿部(右)

ナビスコ杯準決勝第2戦 G大阪2―3川崎F

(10月12日 等々力)
 V王手だ。ナビスコ杯準決勝第2戦の2試合が12日に行われ、G大阪は敵地で川崎Fに2―3で敗れたものの、2戦合計5―4で勝利。優勝した07年以来7年ぶりとなる決勝進出を決めた。広島も柏に1―2ながらトータルスコア3―2で突破。11月8日の決勝(埼玉スタ)では、名門の完全復活を目指す昇格クラブと、J連覇の王者が雌雄を決する。

 耐えてつかんだファイナル切符だ。G大阪が公式戦13試合ぶりの黒星を喫しながらも、J1昇格初年度のタイトル奪取にリーチをかけた。

 立役者はMF阿部だった。0―1の前半42分、FWパトリックとのワンツーから右足弾。「練習していた形」と狙い通りの一撃をゴール右隅に決め、停滞気味の空気を変えた。3分後にもFW宇佐美のクロスを「トラップしたら角度がなくなると思って」左足ダイレクトで追加点。貴重なアウェーゴール2発を叩き込み、準決勝突破を引き寄せた。

 好調ガンバを支える存在だ。「両足どちらも自信はある」と精度の高いシュートでリーグ戦7得点を挙げるだけでなく、豊富な運動量で守備面の貢献度も抜群。この日も「キツかった」と漏らしながら再三、ピンチの芽を摘んだ。長谷川監督も「攻守の切り替えの早さと、決め切る力が魅力」と絶賛。後半ロスタイムにベンチに下がるまで、チームをけん引し続けた。

 エースの活躍にも刺激を受けている。宇佐美はここまでリーグ戦8得点。守ってきたチーム得点王の座を譲っただけに「また(宇佐美)貴史を追い越したい」とライバル心をのぞかせる。ナビスコ杯も3得点に伸ばしたが、宇佐美は5得点。「ナビスコは(競うのは)やめときます」と笑いながら、自身初のタイトルへの思いを口にすると表情を引き締めた。

 「1年目(12年)は天皇杯で決勝まで行ったけど、試合にはあまり絡めなかった。今年は貢献できるチャンスをもらっているので頑張りたい」

 宇佐美も「次、勝たなければ意味がない。チャレンジ精神を忘れずにやるけど、今の順位は自分たちの方が上。自信はあります」と力を込めた。11月8日、「西の名門」が、完全復活への第一歩を記す。

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