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加茂周氏 アギーレJ決定力不足に苦言「シュート20本で1点では…」

[ 2014年10月11日 10:35 ]

<日本・ジャマイカ>前半、頭を強打した香川(10)を心配そうに見つめるアギーレ監督

キリンチャレンジカップ2014 日本1―0ジャマイカ

(10月10日 デンカS)
 アギーレ監督のサッカーはほぼ見えてきた。縦に素早くパスを入れて、ザッケローニ監督時代よりボールが前に出るのが早い。オーソドックスで特別なことはやらず、練習した分だけ9月の2試合より安定していた。

 得点はオウンゴールだったが、3選手でパスをつなぎ、ゴール前にも何人もの選手が待ち受けたいい形だ。もっともその後も何度もいい形をつくりながら1点しか取れなかったのは大きな課題。20本もシュートを打って1点では話にならないし、岡崎以外にポイントゲッターがいないことも問題だろう。

 アギーレ監督はこの試合で、点を取られないことも重視していたと思う。ハーフウエーラインの30~35メートル手前でディフェンスラインを敷き、ゾーンをしっかりつくっていた。この位置で守ることは、相手にスペースを与えることにもなり、スピードのあるジャマイカ相手には勇気がいることだが、ここはまずまずできていた。次のブラジル戦でこの意識を保って戦えるかが重要。1対1でやられるかもしれないが、怖がらずに向かっていってほしい。(元日本代表監督・加茂周)

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2014年10月11日のニュース