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本田、先制点演出も…フリーでループ外す「それが今の実力」

[ 2014年10月11日 06:03 ]

<日本・ジャマイカ>前半、ループシュートを外してがく然とする本田

キリンチャレンジカップ2014 日本1―0ジャマイカ

(10月10日 デンカS)
 誰もがゴールを期待した次の瞬間、それは大きな落胆へと変わった。1―0で迎えた前半33分、相手の横パスをカットしたDF酒井高がスルーパスを送ると、ボールを受けたFW本田の前にはGKただ一人。左サイドに流れながら放った左足ループは、無情にもバーを直撃してゴールラインを越えた。「いろいろ考えすぎましたね。ああいうところを決めていかないといけないなと思う。とはいえ、それが今の実力」と決定機を逃した自らを責めた。

 9月の代表2連戦に続き右FWで先発。所属するACミランでも同じポジションでプレーし、今季は開幕からリーグ6試合で4得点を挙げるなど好調をキープしていた。「ゲームメークというより前で脅威になることを追求している」と話すように、ストライカーの役割に集中して迎えた格下との一戦。だからこそ、決めたかった。前半6分の直接FKはGKに阻まれた。チーム最多に並ぶ4本のシュートは、いずれもネットを揺らすことはできなかった。

 「チームとして勝てたことが一番大事。当然、内容、結果ともに満足できるものじゃない。そういった中でも、しっかりと失点なく勝てた。攻撃でも、短い調整の中で監督の求めているものを出せたところもある。良くはなってるんじゃないかと思う」

 アギーレ体制3戦目。ようやくつかんだ初白星に、チームの先頭に立つ主将は手応えも口にした。ただ、露呈した決定力不足を解消しなければ、次のブラジル戦での金星などあり得ない。「とにかく、次に向けて準備したいと思います」。昨年のコンフェデ杯で0―3完敗を喫したサッカー王国との再戦。エースの真価が問われる。

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