×

本田 開幕弾で雄叫び!地元紙は「7点」とべた褒め

[ 2014年9月2日 05:30 ]

<ACミラン・ラツィオ>前半7分、ゴールを決めた本田はサパタ(手前)と抱き合って喜ぶ(AP)

セリエA ACミラン3―1ラツィオ

(8月31日)
 ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)が31日、ホームで行われたラツィオとの開幕戦に3トップの右FWで先発。前半7分に得点を決めた。セリエAでの開幕戦ゴールは日本人4人目。本田の得点を皮切りにチームは3―1で快勝した。本田は2日に帰国し、1日から始まった日本代表合宿に合流する予定。ハビエル・アギーレ監督(55)を迎えた新体制の始動へ弾みを付けた。
【本田 日程と成績 セリエA動画 順位表 得点ランク】

 両の目を見開き、雄叫びを上げた。前半7分、左サイドを突破したFWエルシャーラウィのクロスに対し、右サイドに走り込んだ本田がダイレクトで右足を振る。GKの右足に当たったが、勢いを保ったボールは股間を抜けてゴールに吸い込まれた。

 「決めたかったですよね。本当に入って良かったです」

 チームを勢いに乗せる先制点は、本田自身、欧州で3度目の開幕戦ゴール。セリエAでは元日本代表MF中田(ペルージャ)、FW森本(カターニア)、DF長友(インテル・ミラノ)に続く4人目となった。

 “バクチ”に勝った。8月17日のバレンシアとのプレシーズンマッチでは弾丸FKを決めた。同23日のTIM杯のユベントス戦でも得点するなど好調をキープした。それでもクラブ公式テレビ「ミランチャンネル」で「ナーバスになっていた」と明かしたように、一抹の不安がよぎるのが開幕戦だった。

 「開幕戦っていうのは慣れない。でも、準備してきた自負は良くないなりにもあった。信じてやるしかなかった点では勝負でした。“バクチ”っていうか。簡単な試合ではなかったし、あの1本を外していれば無得点だった。ギリギリの勝負を制することができたのはうれしく思っています」

 シーズン途中の1月に加入し、リーグ14試合で1得点に終わった昨季。“勝負の2年目”で好スタートを切り、珍しく素直な言葉で喜んだ。

 周囲も称賛を惜しまなかった。後半32分に途中交代する際、3万5000人を超える本拠ジュゼッペ・メアッツァの観客が温かい拍手を送った。インザーギ監督も「3トップの動きは非常にポジティブなものだった」と賛辞を口にした。1日付のイタリア紙コリエレ・デロ・スポルトは7点の高評価。「(GKの)股下を通すことを一瞬で発想する。インテリジェンスを発揮して適合していた」とべた褒めだった。最高の結果を引っ提げ、本田は2日、日本代表合宿に合流する。

続きを表示

この記事のフォト

2014年9月2日のニュース