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法王提案「平和の親善試合」 マラドーナ氏らがプレー

[ 2014年9月2日 09:38 ]

 ローマのオリンピックスタジアムで1日夜、サッカーの元アルゼンチン代表マラドーナ氏や元イタリア代表デルピエロ氏ら世界の有名選手たちが参加し、「平和のための親善試合」が行われた。イラクやウクライナなど各地で戦闘が続く中、サッカー好きで知られるローマ法王フランシスコが平和を願い、開催を呼び掛けた。

 法王はキリスト教やユダヤ教、仏教などさまざまな信仰を持つ選手らを招待。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で活躍したイタリアのピルロ氏やカメルーンのエトー氏ら約50人が結集した。

 親善が目的のため、試合は終始和やかなムードで展開。選手たちの好プレーや珍プレーに、観客席からは大きな笑いや拍手が起こった。

 法王は観戦しなかったが、ビデオ映像を通じて「みんなが団結しながら参加することにこの試合の意味がある」とメッセージを送った。試合前には法王庁で選手らと面会し、「宗教は平和のための絆であるべきだ」と語り、試合が争いのない新たな時代につながることに期待を示した。

 収益金はバチカンなどの慈善団体に寄付され、恵まれない子どもたちの支援に充てられる。(共同)

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2014年9月2日のニュース