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“飛び級”へのアピール合宿だ!なでしこ候補にJK13人選出

[ 2014年1月31日 05:30 ]

INAC神戸特別指定選手のDF三宅

 日本サッカー協会は30日、2月8日から11日まで熊本県内で行われる若手中心のなでしこチャレンジ合宿メンバー45人を発表し、現役女子高生13人が名を連ねた。上田栄治女子委員長(60)はフルメンバーで参戦する3月のアルガルベ杯(ポルトガル)に高校生世代が選出される可能性を示唆。“飛び級選出”を目指してJKたちの戦いが始まる。

 JKパワーでなでしこジャパンを活性化する。2月に行われる女子日本代表候補合宿は3年目を迎えるが、今年はA代表の主力を完全に除き、最年長は25歳。高校生が13人もメンバー入りした。今合宿の目的は3月にU―23世代で出場するラ・マンガ国際大会(スペイン)と、フル代表のアルガルベ杯に出場するメンバーの振り分け。アルガルベ杯はロンドン五輪代表を中心としたメンバーで参戦するが、上田女子委員長は「(17、18歳の選出も)あると思う」と今合宿のアピール次第で、年齢に関係なく招集する方針を示した。

 高校生年代でアルガルベ杯での招集の筆頭候補に挙げられるのはJFAアカデミー所属の高校生ながら昨年、INAC神戸の特別指定選手となって公式戦に出場したDF三宅だ。昨年9月にはナイジェリアとの親善試合で国際Aマッチデビューも飾っている。ほかにも今月行われた全日本高校女子サッカー選手権で得点女王に輝き、視察に訪れたなでしこジャパンの佐々木監督をうならせた日ノ本学園のMF入江ら若き才能が目白押しだ。

 マイナスをプラスに転じる。三宅らも出場して昨年10月に中国で行われたU―19アジア選手権は4位に終わり、今年8月のU―20W杯の出場を逃した。しかし、それによって選手は年代別代表の枠組みから解かれ、早々にA代表活動に参加できるメリットも生まれた。佐々木監督は「15年、16年の世界大会に入りうる選手を精査したい」とコメント。アルガルベ杯から15年W杯カナダ大会のアジア予選を兼ねた5月の女子アジア杯(ベトナム)へ。20年東京五輪を脂の乗った年齢で迎えるJK13人のサバイバル合宿が始まる。

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