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松井“鹿実魂”で原点回帰だ!日本復帰シーズンが始動

[ 2014年1月31日 05:30 ]

キャンプ初日の練習でリフティングをする磐田MF松井

 磐田は30日、鹿児島市内で春季キャンプを開始した。歓迎式の後、初日から紅白戦を行うなど実戦モード。今季新加入で鹿児島実出身のMF松井大輔(32)は、思い出の地でJ1昇格へ貢献することを誓った。

 「第2の故郷」でJ1復帰への一歩を踏み出した。高校3年間を過ごした鹿児島での歓迎式。松井は詰めかけた約300人のファンからひときわ大きな声援を送られ、セレモニーではチームを代表して鹿児島黒豚肉50キロを受け取った。温かい歓迎ムードを受けながら、引き締まった表情で決意を口にした。

 「(鹿児島に)久しぶりに来られてうれしい。ここから始められるのは僕にとって良かった。J1昇格は絶対条件だし、久しぶりの日本で自分らしいプレーを見せることができればいい」

 97年4月、地元の京都を離れて鹿児島実へ進学し、2年時(98年)は全国総体と高円宮杯ユースに出場。3年時(99年)は全国選手権に出場し、2回戦で大久保嘉人(川崎F)擁する国見(長崎)を、準々決勝で田中達也(新潟)擁する帝京を破って準優勝に導いた。華々しい活躍の一方で、猛練習に明け暮れた高校3年間は「苦い思い出しかない」と振り返る。それでも「そこがなければ今の僕はない」とキッパリ。選手としての基礎を磨いた場所でのキャンプを「原点に戻れる」と歓迎し、「みんな伸びしろはあるから、助言を求められれば自分の知っていることは伝えたい」と若手を引っ張るリーダーとしての役割も担っていく構えだ。

 歓迎式後は鴨池陸上競技場で約1時間の初練習。ピッチの4分の3のスペースで行った紅白戦では、主力組で精力的な動きを見せた。キャンプでの個人的なテーマは「ケガなく、体力をつけていくこと」。万全の状態で開幕を迎えるため、12日間のキャンプを必ずや実りあるものにする。

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2014年1月31日のニュース