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ACミラン 超攻撃的“本田布陣”テスト!

[ 2013年12月18日 05:30 ]

ゴールを決めて喜ぶACミランのムンタリ(左)

 本田仕様の新システムだ。来年1月に日本代表MF本田圭佑(27)が加入するACミランは16日、ホームでローマと対戦し、2―2で引き分けた。後半開始早々に勝ち越されたが、超攻撃的な4―2―2―2システムに変更し追いついた。マッシミリアーノ・アッレグリ監督(46)は本田を加えた新システムの可能性について言及。日本代表エースの受け入れ態勢は着々と整いつつある。

 本田の実力を疑っていない証拠だった。ローマとドローに終わった試合後の会見。地元記者から「2トップに加えてカカーと本田という形もあるのか」と質問されたアッレグリ監督はこう答えた。「バランスを取ることができれば、そうすることもあるかもしれない」と。“クリスマスツリー型”と呼ばれる従来の4―3―2―1システムだけではなく、4―2―2―2システムでも機能するという自信を示した。

 ローマ戦は従来のシステムで臨んだが、1―2の後半21分にFWマトリを投入して2トップに変更。MFカカーとMFモントリーボは2列目に並べた。4人が攻撃的なポジションを取る新布陣にすると、同32分、ここまで複数失点のなかったローマのゴールを破って追いついた。

 本田が加入すれば、2列目の右を務めるモントリーボのポジションに入ることが予想される。指揮官も“クリスマスツリー型”で本田が適応すると確信している。だが、今季も4トップを導入するなど試合中のシステム変更を好む傾向にある指揮官は、本田も柔軟に対応できると感じ取っていたのだ。「(守備的な戦術は)面白くない」と話す本田にとっても、攻撃的布陣は望むところだ。

 実際、本田は戦術理解度が高い。トップ下が本職だが、名古屋時代には左サイドバックで起用されることもあった。CSKAモスクワではボランチでもプレー。10年W杯南アフリカ大会では1トップを務めた。さまざまなポジションを経験しながら結果を残してきた。

 CSKAモスクワで欧州CL1次リーグに出場しているため、ACミランで決勝トーナメントに出場できない。それは分かりきっていることだが、ウンベルト・ガンディーニ運営部長は「CLで戦う上でも期待していた」とあえて話したように、本田への信頼は絶大だ。リーグ戦でのデビューは来年1月12日のサッスオーロ戦が濃厚。欧州の舞台に立てない分、リーグ戦で低迷するミランの救世主になる。

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2013年12月18日のニュース