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北朝鮮、張氏失脚影響か?サッカー留学の期間大幅短縮

[ 2013年12月12日 06:26 ]

 サッカーの本場イタリアに北朝鮮が留学生として送り込む10~12歳の少年計20人について、同国側が滞在期間を当初予定の5年から90日間に大幅短縮したことが11日、分かった。受け入れ先の若手選手の養成会社が明らかにした。計画変更は国家体育指導委員長を務めていた張成沢国防副委員長の最近の失脚が影響しているとの見方もある。

 留学生とコーチ2人は11日、予定より約1カ月遅れでイタリアに到着。受け入れ先のイタリアン・サッカー・マネジメント社(中部ペルージャ県)の関係者によると、北朝鮮側から数日前に「22人は90日間で帰国する。その後、戻ってくるか、別の留学生が来るかは未定」と連絡があった。理由の説明は一切なかったという。

 ローマの韓国外交筋は「張成沢氏の失脚で、計画が変更されたのかもしれない」と分析した。

 同社関係者によるとローマの空港に到着した留学生らは「疲れてはいるものの、興奮しているようだった」という。22人はそのままバスで、ペルージャ県に移動した。

 北朝鮮はことし10月、スペイン・バルセロナの養成団体にも14人の少年とコーチ候補生らを送り込んだ。一流選手を育成してサッカー界での国際的な地位を高め、将来的にプロになった選手を通じて外貨を獲得する狙いがあるとみられる。(共同)

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2013年12月12日のニュース