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湘南・チョウ監督、降格にも「よくやったと言ってやりたい」

[ 2013年11月23日 19:28 ]

J2降格が決まり、厳しい表情で引き揚げる湘南のチョウ・キジェ監督(左)

J1第32節 湘南1―2FC東京

(11月23日 味スタ)
 昇格から1年でJ2降格となった湘南のチョウ・キジェ監督(44)は、自らが手塩にかけて育てた選手たちの健闘を称えた。

 「いつもは反省の弁を言うが、きょうはよくやったと言ってやりたいです」。目の縁を赤く染めながらもしっかりとした口調で話し「監督2年目で経験はないが、僕は選手のダメなところを直すより、いいところを伸ばしたい。まだ1―0を逆転される幼さはあるが、なぜ勝てなかったかは脳裏に残っていると思う。これでJ2に降格するが、皆のサッカー人生が終わるわけじゃない。まずは残り2試合をしっかり戦いたいです」と言い切った。

 反町前監督(現J2松本監督)の後を受け、コーチから監督に就任して1年でJ1昇格に成功。再び降格が決まったものの「うちは全員が戦力」と主力、控えの区別をつけず、選手の表情ひとつで悩み事を的確に嗅ぎ取って声をかけるなど、ざっくばらんで温かい人柄は選手、関係者から絶大な信頼を得ている。来季はチョウ監督を慕ってU―18日本代表FW宮市剛(中京大中京)ら有望な新人も多数加入。降格が決まったこの日から、昇格への戦いが再び始まる。

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2013年11月23日のニュース