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グアテマラ一蹴!!本田 後半から登場で移籍消滅“吹っ切れ弾”

[ 2013年9月7日 06:00 ]

<日本・グアテマラ>後半、パスを出す本田

キリンチャレンジ杯 日本3―0グアテマラ

(9月6日 長居)
 やっぱり本田だ。FIFAランク37位の日本代表は同93位のグアテマラと対戦。前半は決め手を欠いたが、後半5分にMF本田圭佑(27)の先制ゴールを決めるなど3―0で勝利した。課題のDF陣もDF森重真人(26)と吉田麻也(25)のセンターバックを中心に安定。ザックジャパンの6月11日のW杯アジア最終予選イラク戦以来8試合ぶりの完封勝利に貢献した。

 攻撃陣の沈黙を破ったのは、やはりエース本田だった。0―0の後半開始からトップ下で出場。5分後には、長友のクロスを頭で叩きつけ、均衡を破った。8月14日の親善試合ウルグアイ戦に続く自身3度目の2試合連発。「ボールが良かった。ボクは特に競り合うこともなく当てただけ」と事もなげに話した。

 精神力の強さをあらためて発揮した。2日(日本時間6時)に今夏の欧州移籍市場が終了。ACミラン移籍はかなわず、12月までCSKAモスクワとの契約を全うすることが決定していた。1日の帰国後、代表合宿期間中は「お疲れさまです」の一言しか残さなかったが、試合後には初めて今夏の移籍について言及。「ポジティブに捉えている。今まで物事が簡単にうまくいったことはない。自分の人生において、これも氷山の一角だと思う。ネガティブに捉えても仕方ない。楽観的ですよ」と時折、白い歯をのぞかせた。その言葉が強がりでもうそでもないことはゴールという結果に表れている。

 4失点を喫して完敗したウルグアイ戦後には守備的戦術について「それは違う。やられたから引くというのはナンセンス」と完全否定。攻撃的な姿勢をW杯ブラジル大会まで貫く決意を示した。そして「大事なのはこういう時でもしっかり結果を残すこと」とフルメンバーでの連敗を「4」で止めたことを素直に評価した。

 10日にはガーナ戦(日産ス)が控える。09年に欧州遠征で試合をした経験を踏まえ「主力メンバーで来るならば、僕たちよりも格上のメンバーになる。どれだけ自分たちのプレーを出せるかが勝負。ビビらずにやれればいい」と目を輝かせた。氷山が行く手を阻むならば壊せば良い。まるで、そう言っているかのような自信に満ちあふれた顔だった。

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