×

本田 決勝点アシスト!フェイントかけ鮮やかグラウンダーパス

[ 2013年8月19日 06:00 ]

クバン戦の後半、攻め込むCSKAモスクワの本田(左)

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)が18日、ホームのクバン・クラスノダール戦で先発出場。前半11分に決勝点をアシストした。14日の親善試合ウルグアイ戦(宮城ス)から中3日の過密日程にもかかわらず、トップ下で試合終了間際まで出場。最後まで攻撃的な姿勢を失わず、1―0の勝利に貢献した。

 高い技術と冷静な判断力が歓喜を呼び込んだ。0―0の前半11分。後方からのロングボールを、右サイドに流れていた本田が足元でピタリと収めた。ゴールまで約20メートル。相手守備陣は左足シュートを警戒し、コースを消してきた。その動きを見極めた本田はフェイントをかけて、パスを出すことを選択。中央へ走り込んでいたFWムサへグラウンダーで出し、それが決勝点につながった。

 14日のウルグアイ戦は4失点で完敗。守備的戦術を求める声も出たが「それは違う。やられたから引くというのはナンセンス。信念は変えない」と攻撃的な姿勢で突き進むことを宣言した。その信念を貫くためには結果を残していくしかない。過密日程で海外組の多くは各リーグ戦でベンチやベンチ外となる中、本田は試合終了間際まで出場。意地を見せた。

 理想を実現するために努力を惜しまない。常にスペインやイングランドでプレーする選手たちと対戦しているイメージを抱きながら練習や試合に臨んでいる。CSKAモスクワもロシア代表をはじめ、各国代表選手が在籍しているが、1対1のシュート練習ではほぼ負けない。「(コートジボワール代表FW)ドゥンビアを抑えたったわ」と笑うなど圧倒的な存在感を身に付けた。試合後、本田は取材エリアに姿を見せなかったが、スルツキ監督は「本田は疲れていても、ある一定のレベルを下げない。これが彼の強さだ」と脱帽した。

 ACミランへの移籍交渉は思うように進んでいない。20日以降にミランのガリアーニ副会長とCSKAのギネル会長のトップ会談が行われるという情報もあるが、本田側は9月2日の移籍期限最終日までの長期戦を想定。予断を許さない状況が続いている。それでもピッチ内でやるべき仕事は変わらない。信念と理想を持って、本田は勝利だけを追求していく。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月19日のニュース