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耐え抜いた福島U 相手サポーターからも励ましの声援

[ 2012年10月11日 00:18 ]

天皇杯3回戦 福島U1-0新潟

(10月10日 東北電ス)
 長いロスタイムを耐え抜くと、選手たちは一斉に雄たけびを上げた。J1新潟に挑んだ福島ユナイテッドは、気迫あふれるプレーで金星。好守連発のGK内藤は「やってきたことがJ1相手に出せた。気持ちが勝っていた」と感慨に浸った。

 ここ一番で持ち味を発揮した。後半開始直後、右クロスからの益子のボレーシュートはバーを直撃。18分、再び同じ形をつくり、今度は益子が頭で決めた。いつも練習の最後はクロスからの攻撃を繰り返してきたという益子は「練習通りの形。次は絶対に入れると思っていた」と胸を張った。

 福島第1原発事故の影響で除染作業が必要となった練習グラウンドは使えず、県内外を転々とする。そんな福島Uの粘り強さに、ホームチームにブーイングを送った新潟サポーターは大きな励ましの声援を送った。

 2週間ほど前の新潟との練習試合で大敗。時崎監督は重圧を与えないよう「勝てるわけない」と声を掛けていた。日本フットボールリーグ(JFL)昇格が懸かる全国地域リーグ決勝大会を前に想像以上の手応えをつかみ、監督は「大きな意味のある試合だった」とかれた声に力を込めた。

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2012年10月11日のニュース