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本田 フランス戦欠場も…3日連続の別メニュー調整

[ 2012年10月11日 06:00 ]

別メニュー調整の本田(左)の元にザッケローニ監督が歩み寄り、言葉を交わす

日本代表欧州遠征

 欧州遠征中の日本代表は10日、パリ近郊で練習を行った。右ふくらはぎを打撲しているMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は合宿初日から3日連続の別メニュー調整。12日のフランス戦の出場は厳しい状況となった。アルベルト・ザッケローニ監督(59)は世界の強豪を相手にベスト布陣でチーム力を測る方針だったが、主力に故障者が続出して計画に狂いが生じている。

 ゲーム形式の練習を行う同僚たちを横目に、本田は黙々とできることをこなした。まずは前田トレーナーとともにウオーキング、ジョギングを行い、右ふくらはぎの状態を入念に確認。スパイクを履きボールを使った基本練習も行ったが、公開された冒頭の15分間でトップスピードで動くことはなく、ピッチ上でザッケローニ監督と話し込む場面もあった。チームは約2時間、入念に調整を行ったが、関係者も大黒柱の故障には不安そうな顔を浮かべた。

 本田は5日の練習中に負傷。7日のモスクワダービーに強行出場して1得点1アシストと活躍したが、代償は大きかった。強豪との2試合に向けて「別に格上とやるというふうには思っていない。今までやってきた日本代表のサッカーを貫くことが大前提」と意気込んでいたが、12日のフランス戦出場は厳しい状況。仮に強行出場した場合も万全にはほど遠い状態でピッチに立つことになる。

 ザッケローニ監督にとっても大きな誤算となった。「世界の強豪とどこまで渡り合えるかというテストに使いたい。このような相手に、われわれが普段のパーソナリティーを持って戦えるのかを見たい」。フランス、ブラジル相手にベスト布陣で真っ向勝負を挑む方針だったが、プランには狂いが生じている。8日には前田が左太腿痛を発症して緊急帰国。故障離脱中の岡崎の招集も見送っており、本田が欠場なら前線の主力を3人欠くことになる。

 本田が欠場した場合は代役として中村がトップ下に入る可能性が高い。現時点で本田がブラジル戦に間に合う保証もないだけに、今後の回復具合が気掛かりだ。

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