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本拠ファンに魅せた!酒井宏 独初陣で初アシスト

[ 2012年9月1日 06:00 ]

スラスク・ウロツワフ戦の後半、5点目をアシストし、チームメートと抱き合って喜ぶハノーバーの酒井(右)

欧州Lプレーオフ第2戦 ハノーバー5-1スラスク・ウロツワフ

(8月30日)
 30日にホーム&アウェー方式の第2戦を行い、ハノーバーの日本代表DF酒井宏樹(22)はスラスク・ウロツワフとのホーム戦に後半25分から移籍後初出場。初アシストをマークした。5―1で勝ったハノーバーは本戦出場を決めた。

 欧州デビュー戦で結果を出した。酒井宏は後半25分、主将のチェルンドロに代わり右サイドバックに入ると4―1の同43分には右サイドを駆け上がりクロス。ゴール前ファーサイドに待ち構えたフスティの頭にピタリと合わせた。「決めてくれたチームメートに感謝したい。本当に自分の思った通りのボールが行った」とダメ押し弾を演出した納得のクロスを自賛した。

 ロンドン五輪で左足首を痛めた影響で、ドイツでのデビューが遅れた。言葉の壁もあり、周りとの連係は「今でもまだ難しい」と言う。レギュラーも徐々に固定されていく状況下で「最初で最後のチャンスかも」と気合を入れて臨んだ試合でのアシスト。「うれしい限り。やっと始まった感じ。もっと評価される選手になりたい」。定位置奪取への足がかりをつかみ安どの表情を浮かべた。

 日本代表戦へ弾みを付けた。6日の親善試合UAE戦と、11日のW杯最終予選イラク戦のメンバーに選出され、3日からの合宿に参加する。試合後は「(ハノーバーで)スタメンで出るようになって、それから代表に帰って、アピールしていきたいなと思う」と控えめに話した。

 しかし、シャルケDF内田篤人が累積警告でイラク戦に出場できないため、酒井宏にとってはチャンス。6月のW杯最終予選オマーン戦とオーストラリア戦でも内田に代わって途中から投入されており、不動の右サイドバックを脅かす存在としてザッケローニ監督の期待の大きさがうかがえる。目指すは初先発。欧州で輝かしい一歩を踏み出した酒井宏が、ザックジャパンでも右サイドから高い得点演出力を披露する。

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