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準決勝はドイツと激突!猶本 強力FWマロジャンを止めろ

[ 2012年9月1日 06:00 ]

ドイツ戦のキープレーヤーに指名されたヤングなでしこMF猶本

U―20女子W杯準決勝 日本―ドイツ

(9月4日 国立)
 初めて4強に入ったヤングなでしこの準決勝(4日、国立)の相手は前回女王で優勝候補のドイツに決まった。準々決勝ノルウェー戦を視察した吉田弘監督(54)はドイツのFWジェニファー・マロジャン(20)を警戒。ダブルボランチがマロジャン封じの鍵を握るとの見方を示し、猶本光(19=浦和)をキープレーヤーに指名した。

 吉田監督は、ノルウェー戦で2アシストをマークしたマロジャンに熱視線を注いでいた。今大会4試合目の出場でまだ無得点だが「キーマンは14番(マロジャン)。日本人のような技術と高さとパワーがある。U―17(W杯)の時からキックや技術の質に注目していた。ドイツの中でも1人だけテンポが違う。要注意ですね」と警戒した。

 マロジャンは1メートル73、69キロの大型FWで3月のアルガルベ杯決勝日本戦で先制点を奪った日本キラー。なでしこジャパンの佐々木則夫監督も「凄い選手。うまいんだよ」と絶賛。フランクフルトのチームメートのDF熊谷紗希も「やばい。気をつけないといけない」と忠告していた。

 その強力ストライカーのストッパー役に指名されたのが猶本と藤田のダブルボランチ。指揮官は「まず2枚のボランチが止めなければいけない。(マロジャンは)縦の(突破の)エネルギーが強いので前に来させないことが重要」と強調した。

 選手たちはこの日休養し試合会場には姿を見せなかったが、ドイツとの対戦は想定内。猶本も「ドイツは凄く強い」と警戒感を示している。まずはマロジャン封じに全力を注ぐことになる。

 昨年のW杯で日本は準々決勝でドイツを下し初優勝につなげた。「なでしこがW杯で優勝したように(ヤングなでしこも)できるんじゃないか。時代を変えたい」とその再現を狙う吉田監督は「(予想スコアは)5―3。たくさん点を取って勝つのが理想。期待してください」と言い切った。

 ▽ジェニファー・マロジャン 1992年4月18日、ハンガリー出身の20歳。06年11月に14歳7カ月の史上最年少でブンデスリーガデビュー。15歳4カ月のリーグ最年少得点記録も持つ。A代表デビューは10年10月。今年2月のトルコ戦で代表初ゴール。国際Aマッチ通算7試合3得点。10年U―20女子W杯で優勝。父は90~91年にハンガリー代表でボランチとして活躍したヤヌシュ・マロジャン。1メートル73、69キロ。

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