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李忠成 5カ月ぶり公式戦でゴール!代表復帰へ猛アピール

[ 2012年8月30日 06:00 ]

 右足のケガで離脱していたサウサンプトンのFW李忠成(26)が28日、イングランドリーグ杯2回戦の3部スティーベネッジ戦で約5カ月ぶりに公式戦出場を果たした。後半8分にはゴールを決めて4―1の勝利に貢献。30日に発表される、日本代表のW杯アジア最終予選イラク戦(9月11日)のメンバー入りへ猛アピールした。

 半年ぶりの笑顔だった。後半8分、右クロスに反応した李忠成は絶妙のタイミングで走り込み、左足で先制点を叩き込んだ。「点を取れば流れが変わる。自分が取れればと考えていたら、いいボールが来た」。

 昨季の3月10日・バーンズリー戦以来、171日ぶりとなる公式戦。そして2月18日・ダービー戦以来、192日ぶりとなる公式戦ゴール。「楽しかった。やっとサッカーをやった感じ。90分間出て点が取れて凄く良かった」と声を弾ませた。

 この日は2トップではなく、左の攻撃的MFの位置でプレー。相手は3部とはいえ「レベルの低い相手ではない」と懸命にピッチを走った。自身のゴールでチームに勢いをつけ、2回戦突破に貢献した。

 3月13日の練習中に右足人さし指を骨折、手術に踏み切って全治4~6カ月と診断された。6月のW杯アジア最終予選3試合にも出場できず、もどかしい日々を送ったが「最後の局面で力が発揮できるようにしたい」と9月以降の代表復帰を目指しリハビリ生活にも耐えてきた。実戦復帰した14日の練習試合をチェックした日本サッカー協会は、9月6日のキリンチャレンジ杯UAE戦、11日のW杯アジア最終予選イラク戦で招集する可能性がある文書を所属クラブに送付。30日の代表発表を前に最高のアピール弾となった。

 9月2日のリーグ戦では香川真司のいるマンチェスター・ユナイテッドと対戦。2戦目でプレミア初ゴールを決めた香川には「正直、ここまでやるとは思わなかった。ポジションは違うが負けたくはない」と、ライバル心を燃やしている。自身のプレミアデビューに向けては「チャンスは必ず来る。その時にチャンスをつかめるように頑張りたい」と気持ちを高ぶらせた。

 【李復活の道のり】

 ▼3月10日 2部のバーンズリー戦に4試合連続で先発してアシストを記録。

 ▼13日 練習中に右足を踏まれて人さし指を骨折。

 ▼30日 ロンドン市内の病院で手術を受けて成功。全治4~6カ月と診断された。

 ▼4月28日 2部最終節でサウサンプトンは2位が確定し、8季ぶりのプレミアリーグ復帰が決定。

 ▼5月12日 松葉づえ姿で帰国。患部はプロテクターで保護された状態。チームのトレーナーが来日して本格的なリハビリを開始。

 ▼7月2日 フランスで合宿スタート。ウオーキングなどで別調整。

 ▼8月14日 下部組織サウサンプトンU―21の一員としてイングランド2部ブライトンU―21との練習試合に出場して実戦復帰。ヘディングでゴールを決めた。

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2012年8月30日のニュース