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U23得点奪えず完敗 五輪出られないトルコに…

[ 2012年5月25日 06:00 ]

<トルコ・日本>後半、GKエルトゥルル(左)に阻まれる大迫

トゥーロン国際大会 U―23日本代表0-2U―23トルコ代表

(5月23日 フランス・イエール)
 U―23日本代表は23日の1次リーグ初戦でU―23トルコ代表と対戦し、0―2で敗れた。清武弘嗣(22=C大阪)、酒井宏樹(22=柏)ら主力メンバーを欠く日本は、初めて対戦する欧州勢に力負けし得点を奪えなかった。ロンドン五輪での44年ぶりのメダル獲得へ、暗雲が立ちこめた。

 完全な力負けだった。大型選手がそろうトルコに球際の競り合いで屈した。圧力を受けパスをつなぐ段階でミスが出てボールを奪われカウンターを受ける悪循環。疲労が蓄積し40分ハーフにもかかわらず後半は運動量が激減。16分にFKからオウンゴールで失点。34分には左サイドを崩され追加点を許した。

 関塚監督は「これが世界だ」とうなった。チーム発足からこれまでアジア勢以外との対戦は昨年8月のエジプト戦のみで欧州勢とは初対戦。ドイツでプレーする大津は「球際の厳しさに、みんな慣れないといけない」と反省点を挙げた。

 長めの芝、不慣れな試合球にもうまく対応できず、連動性のある攻撃はほとんど見られなかった。悪いリズムを修正できないまま時間を重ねた。酒井は「落ち着くところがなく、前へ前へとなってしまった」と振り返った。後半28分に4―2―3―1から4―1―4―1に布陣を変更したが、奏功しなかった。

 25日(日本時間26日未明)のオランダ戦に敗れれば1次リーグ突破は絶望的。「しっかり戦える部分、戦えない部分を肌で感じ、次につなげないと」と関塚監督。五輪を前に課題が露呈した。

 ▼トゥーロン国際大会 原則23歳以下の各国代表で争う国際大会。出場8チーム。試合は40分ハーフで実施。フィールドプレーヤーは4人まで交代可能でGKも交代できる。1次リーグは4チームが1回戦総当たりで戦い、上位2チームが準決勝に進出。勝ち点が並んだ場合は得失点差、得点数、当該対戦成績の結果で勝ち上がりが決まる。

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