“ザックの新恋人”高橋招集 攻守バランス、戦術眼評価

[ 2012年5月25日 06:00 ]

高橋(左)とザッケローニ監督(右)

 日本サッカー協会は24日、6月のW杯アジア最終予選3試合に臨む日本代表25選手を発表した。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)は“新恋人”としてMF高橋秀人(24=FC東京)を招集し、堂々と最終予選1位突破を宣言した。日本代表は6月3日にオマーン戦、同8日にヨルダン戦(ともに埼玉)を戦い、同12日には敵地でオーストラリアと激突する。

 新恋人は、頭脳派のボランチだった。ザッケローニ監督は中盤のニューフェースとして高橋を招集した。「攻守のバランス感覚、戦術眼に優れている。彼のクオリティーは誰もが持ち合わせるものではない。素晴らしいカバリング能力を持ち、広いゾーンをカバーできる。私は彼のことが大好きです」。まるで愛の告白だった。それほどまでにホレ込んでいた。

 派手なタイプではない。前日のアゼルバイジャン戦では後半開始から起用。攻守の切り替えの速さ、抜群のポジショニングで中盤に安定をもたらした。これまで代表のダブルボランチは固定されてきた。だが遠藤は右内転筋、長谷部が股関節に不安を抱える。タフな試合が続くW杯予選。高橋は中盤の切り札として期待される。

 だが、高橋の表情は期待の大きさと対照的だ。A代表デビューを飾ったアゼルバイジャン戦についても「平均点以下。もっと突き詰めないと」と厳しかった。裏を返せば、実力を十分に発揮できていないという自負がある。東京学芸大卒で教職免許を持つ理論派は、細貝の球際の強さ、長谷部の前へボールを運ぶ能力に感銘を受け、早くも吸収しようとしていた。

 「これからタフな、本当の戦いが始まる。私は結果を約束するタイプではないが、全力を持って臨むことを誓う。予選グループの首位突破を目指す」。ザッケローニ監督は凜(りん)とした表情で言った。元フランス代表のビエラを理想像に掲げ、無限大の可能性を秘める高橋が、W杯ブラジル大会を目指すザックジャパンの貴重なピースになることは間違いない。

 ◆高橋 秀人(たかはし・ひでと)1987年(昭62)10月17日、群馬県生まれの24歳。前橋商から東京学芸大に進学。09年ユニバーシアードでは主将を務め銅メダル獲得。10年FC東京入り。昨季からボランチのレギュラーを獲得。1メートル82、74キロ。

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