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意外?清武 国際Aマッチまだ無得点「こだわってやりたい」

[ 2012年5月25日 09:40 ]

A代表、五輪代表に引っ張りだこの清武は、ハンドゲームでもたくさんの手に狙われる

 日本サッカー協会は24日、来月3日から始まるW杯アジア最終予選3連戦に向けたメンバー25人を発表し、MF清武弘嗣(22=C大阪)が順当に選出された。U―23日本代表の活動やケガもあり、代表戦の舞台は昨年11月の同3次予選・北朝鮮戦以来。ザッケローニ監督から厚い期待を寄せられる22歳は、チームの勝利とともに自らの代表初ゴールへ意欲を見せた。

 A代表へと舞台を変えても、やるべきことは変わらない。関塚ジャパンの主力として五輪切符獲得に貢献した清武は、4月の代表候補合宿に続き順当にザックジャパン入り。自身初めてとなる最終予選への抱負を聞かれると、淡々とした口ぶりの中にもゴールへの強いこだわりを見せた。

 「日本のために戦いたいし、得点とアシストにこだわってやっていきたい。得点は早く決めたいです」

 昨年11月の3次予選・北朝鮮戦以来となる代表戦のピッチ。これまで5試合に出場して4アシストを記録しながら、国際Aマッチ初得点はお預けのままだ。W杯切符を争う3連戦でネットを揺らすことが、若き攻撃的MFにとって新たな一歩を踏み出すことになる。

 快勝に終わった前夜のアゼルバイジャン戦はテレビ観戦した。「自分は何も言えない」としながらも、かつての同僚だった香川が決勝点を挙げる活躍。さらに本田は復活を印象づけ、デビュー戦となった宮市もハツラツとしたプレーを見せた。徐々に新戦力も台頭してきており、昨年スターダムへと一気にのし上がった清武の居場所も決して安泰とはいえない。

 16日には7月からのドイツ1部・ニュルンベルク加入が発表され、移籍問題も終結。この日はC大阪の練習に参加し、約1時間にわたって軽快な動きを披露した。「(代表に)選ばれてうれしいし感謝している。気持ちをピッチで示すしかない。W杯の切符をつかむために全力でやりたい」。これまで引き立て役に回ってきた22歳が、今度はゴールという形で主役の座をつかみ取る。

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2012年5月25日のニュース