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俊輔超える!!岡崎、歴代単独6位へ「自分の力出す」

[ 2011年11月8日 06:00 ]

全体練習で吉田(右)と激しく競り合う岡崎

 日本代表のFW岡崎慎司(25=シュツットガルト)が11日のW杯アジア3次予選タジキスタン戦(ドゥシャンベ)で“俊輔超え”に挑む。ドーハ合宿中のチームに合流するため、6日午後に現地入り。国際Aマッチ通算24得点は元日本代表MF中村俊輔(33=横浜)に並ぶ6位タイ。お得意さまにしている中央アジア勢からゴールを奪って最終予選進出を引き寄せるとともに、尊敬する先輩を超える。

 勝てば3次予選突破が決まる可能性のある一戦は、岡崎にとってもう一つ重要な意味を持つ。08年10月9日のUAE戦での国際Aマッチデビュー以来、積み重ねた得点は47試合で24。最多の釜本邦茂氏(75得点)、2位の三浦知良(55得点)らに続く歴代6位タイの数字で、中村俊に並んでいる。「チャンスはあると思うので確実に決めたい。自分の力を出して勝ちたい」と“俊輔超え”を誓った。

 岡崎にとって中村俊は師と仰ぐ存在。A代表に初選出された頃の岡田ジャパンの絶対的存在で、長友らとともにピッチ内外で的確なアドバイスをもらってきた。現在の姿があるのも、中村俊がいたからこそ。尊敬する先輩を超えるゴールを決めることは、ただの1点以上の価値がある。

 中央アジア勢を得意にしている。過去タジキスタン戦1試合、ウズベキスタン戦2試合に先発して計4得点を記録。タジキスタン戦の会場は芝生が凸凹で、日本の生命線であるショートパスには不向きだが、岡崎は「ピッチ状態は俺にはあまり関係ない」と言い切った。09年6月6日のウズベキスタン戦では劣悪ピッチの中、ダイビングヘッドで10年W杯南アフリカ大会出場を決めるゴールを記録。敵地の環境に左右されないのも、背番号9の強みだ。

 岡崎は2得点で木村和司氏、ハットトリックを達成すれば高木琢也氏に並び、通算得点数で一気に4位に浮上する。「どんどん裏にボールを入れてくれれば。タジキスタンはそういうのを嫌がると思う」と攻略のイメージを膨らませた。得点した試合は14勝1分けと不敗神話も継続中。将来の“釜本超え”を目標に掲げる侍ストライカーが自らのゴールでタジキスタンを撃破すれば、伝説への階段をまた一歩上ることになる。

 <倒れないプレー、主審が称賛>7日付のドイツのビルト紙が、シュツットガルトの日本代表FW岡崎を取り上げた。4日のマインツ戦の後半10分、ペナルティーエリア内で相手GKと接触しながら倒れなかったことに触れ、岡崎の「日本では倒れる演技は好まれない。侍は立っているべき」という言葉を紹介。その姿勢に感銘を受けたビンクマン主審は試合中、岡崎に「接触しても倒れずに、走り続けるのは良いこと」と言葉をかけたという。

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2011年11月8日のニュース