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元バリャドリード・城彰二氏が語る指宿の可能性

[ 2011年11月8日 12:02 ]

 リーガ・エスパニョーラは、Jリーグよりも縦のつながりがある。各クラブのスカウトが2部や3部の試合を頻繁にチェックしている。下のリーグでプレーしている選手は移籍金などが安く、獲得に費用がかからないため、選手を育成しようと思っているクラブは注目している。僕がバリャドリードでプレーしていたときにも2部の試合で活躍してチームに加わった選手もいた。3部からの飛び級もあり、結果を出せばトップリーグに呼ばれるチャンスがある。

 指宿が実力を認められているのは間違いない。4部から上のリーグに上がる選手は少ないが、彼は4部からリーガでもトップクラスのセビリアの“2軍”に呼ばれた。3部リーグは職業を持ちながらプレーする選手もいてレベルはまちまちだが期待されているはずだ。

 下のリーグから成長していくのは、指宿にとってもいい。日本人選手がいきなりトップチームに入団すると助っ人扱いされるが、下部組織にいると一人の選手として見られる。チームメートとのコミュニケーションをとる時間もあり、他のチームへ移籍するより活躍する可能性はある。(元日本代表FW)

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2011年11月8日のニュース